Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

モスクワ大学
2012年3月号 文学部 S.T

*授業紹介*


ロシア語の授業 は、普通留学生は1〜10人程度の少人数で受講することになります。授業内容は主に会話、文法、聞き取り、発音、講読等に別れており、ネイティブから詳しく丁寧な授業を受けることができます。

残念ながら授業を共に受ける学生は留学生だけなので、ロシア人との交流は授業では持ちにくいと言えます。しかしながら、ロシア人以外の様々な留学生と交流を持つことができるのは、貴重な体験になるでしょう。事実私のクラスは、ギリシャ人、韓国人、チリ人等非常にバラエティー豊かなメンツが揃っており彼等との会話も留学生活において貴重な体験となるでしょう。また授業の履修においては、必修科目以外にも様々な授業を履修することが可能となっており、その授業では、日本でもよくある大教室での講義を受けることができます。そこではロシアの文化や芸術、歴史等様々なことを学ぶことができるようです。

次に必修科目について、詳しく紹介したいと思います。聞き取りの授業では、先生が読み上げる文章を黒板もしくは、ノートに書き取り勉強します。会話の授業では、初歩の会話例文集から文法と会話の学習を行います。発音(音声学)では、一つ一つの単語を読み上げ正しいアクセント、正しい発音を徹底的に教わります。講読の授業では生徒が一人ずつ、小説の一節を読み上げ内容の読解が行われます。以上が必修科目の授業内容になります。

 

*カルチャーショックについて*

私は様々なカルチャーショックをある程度備えて留学に望んだので、あまり大きなカルチャーショックは受けませんでした。むしろ日本との違いや言葉の壁をカルチャーショックと捉えず、興味深い事柄として多くの現象をポジティブに捉えることができたのでその点においては上手く留学生活をスタートできたのではと考えています。

カルチャーショックに陥らないためにも、留学する前からそれまでの自分を省みることから始めました。具体的には、それまではあまり接点を持っていなかった日本にいる留学生と積極的に会ってみたり、パリ症候群のような憧ればかりを持ちすぎないように、ロシアの現在の情報を集めたりしました。そしてロシアに来てからは、自分の中に日本との違いにも遭遇しても怒らないというルールを作り心を平静に保つように努力しました。

けれども100%カルチャーショックがなかったかと言われれば、NOと言わざるえません。言語の問題もありますが、やはり文化面においての違いは大きいと私は感じました。例えば、接客業においてのサービスの違いです。日本では「いらっしゃいませ」から「ありがとうございます」までの一連の流れのように気持ちのよい対応を受けることができますが、こちらの店員にはとにかく愛想がありません。また大学の寮内の店でもこちらが隙を見せると、平気でお釣りをごまかします。そのようなことから、最初は店やカッサ(チケット売り場)では、大変緊張し、そして悔しい思いもしますが、それも慣れてくればスムーズに買い物を行うことができるでしょう。

 

*モスクワ生活事情*

今回の自由テーマでは、モスクワでの生活の一部を紹介したいと思います。私達留学生の多くは、平日に授業が行われています。授業日や授業時間は人により異なります。授業後の余暇はその日でた宿題や洗濯、料理等日本での一人暮らしと似ています。洗濯は寮に一箇所だけコインランドリーがあり、そこで寮生は洗濯や乾燥を行なっています。その他の時間は、こちらでのサークルに参加して現地の学生と交流したり、他の留学生とパーティーをしたり等それぞれ思い思いの生活を送っています。休日はロシア人と散歩したり、小旅行に出かけたり様々なことができます。

上の写真は蜂蜜市より。売られているのは、全て蜂蜜。

次に生活する上において重要と考えられる、食事について説明したいと思います。モスクワの外食産業の値段は、率直に言ってしまうと高いです。外での外食は油断すると、簡単に千〜千五百円程度かかります。また頼みの綱の寮での、学食も衛生面的観点からあまり好ましくなく、特に繊細な胃腸の持ち主は注意が必要です。最後に自炊についてですが、食材等は寮内の店で購入することができ、ある程度の料理は自分で行うことが可能だと考えられます。

モスクワの有名な通りの一つアルバート通り(улица арбат)