4月から6月までの3ヶ月間はEFLのコース、7月、8月はサマースクール、9月から1月の5ヶ月間は学部の授業を受けます。EFLのコースでは午前中は英語の授業、午後からはランチタイムレクチャーというクラスを受けます。今回はEFL の英語の授業の紹介をします。
授業は朝8時45分から休憩を挟んで12時まであります。龍大のように、ライティングのクラス、リスニングのクラスというように分かれていません。曜日によって先生は変わりますが、同じテキストを使って授業を進めていきます。私のクラスは三人の先生が担当しています。9月から授業を受けている友達いわく、このクラスはラッキーで、メインとなる先生はEFLのコースで一番人気のある先生です。発音、日本人が間違えやすいポイント、日常会話で使う表現など細かく、正確に教えてくれます。他のある先生は授業の初めに、新聞の記事をみんなで読んでディスカッションをします。またある先生は、文学や演劇がとても好きらしく、文学作品や演劇についての記事などを授業に使います。
授業の雰囲気はとても活発です。日本のようにただ聞いているだけではなく、先生や他の生徒との会話が中心という感じです。ほとんどの人が社会人で面白い話題をたくさんもっています。国籍も様々なので会話の幅が広く、まったく飽きることがありません。授業を楽しむには、どれだけ英語ができるかではなく、どれだけ話す話題があるかが関わってくると思いました。
ショックとまではいかないのですが、日本と比べた違いを書こうと思います。
日本で50mおきにコンビニを見るように、こちらでは50mおき、もしかしたら一軒おきぐらいにパブを見ます。土日ともなればお昼から沢山の人がお気に入りのパブでビールを飲んでいます。ただ日本のように、朝までカラオケ、お酒を飲むということはあまりないようです。24時間バスがあるのでどんなに遅くなっても家に帰るという人が多いようです。
日本よりたばこを吸っている人をとてもよく見かけます。そして吸い殻を道に捨てるのは当たり前のようで、道端にたばこの吸い殻がたくさん落ちています。ただ公共の場所では禁煙です。京都に比べてゴミもたくさん落ちています。驚いたことに、スーパーで支払う前に商品を開けて食べている人がたまにいます。スーパーによってそれはマナー違反だったりそうではなかったりします。そして一番危ないとおもったのは横断歩道です。歩行者は信号をまったく気にしていません。渡れるときに、どこからでも渡ります。こちらの横断歩道はすべてボタン式ですが、車が途切れない大きな通りぐらいでしかボタンを押すところを見たことがありません。
とにかく多国籍なロンドンでは、自分は外国人という意識を持ったことがありません。宗教も、人種もさまざまです。街で聞く言語は、英語5割、他の言語5割という感じです。レストランも多国籍です。イギリス料理は美味しくないとよく言いますが、世界各国の料理が食べれるのはイギリスの魅力なのかもしれません。最近は観光客も多くなり、さらに街中は混み始め、いろいろな国の人を見かけるようになりました。
ロンドンはとても大きな都市ですが、緑がたくさんあるのに驚きました。最近は天気がいいのでたくさんの人が公園で本を読んだり、日向ぼっこをしたりしてくつろいでいます。歩いてまわると3時間ぐらいかかる大きな公園から、25mプールくらいの小さな公園までほんとうにたくさんの公園があります。ほとんどの公園には何かしらの像や記念碑があり、その歴史を知るのも楽しいです。市内の北のほうにはハムステッドヒースという原生林がのこる丘があり、東のテムズ川沿いには農場があります。街中にいながらカントリーサイドにいるような気分になります。ただ、土日にはどの芝生にもスペースがないぐらい混んでいます。そのぐらいこちらの人は自然を楽しんでいるようです。
写真はハムステッドヒースの近くにあるケンウッドハウスです。中はギャラリーになっています。また、内部の装飾も有名です。
エンターテイメントが好きな私にとってロンドンはとても魅力的な街です。こちらに来て約2ヶ月ですが、バレエ2つ、ミュージカル1つ、シェイクスピアの劇を1つ、ピアノのコンサートを1つ、ジャズのコンサートを1つ見に行きました。 これだけ見に行けるのは劇場がたくさんあるためでもありますが、なにより日本に比べてとてもチケットは安いからです。安いものは5ポンド、平均25ポンド(1ポンド=約130円 2010年6月10日現在)といったところです。今回はロイヤルオペラハウスとロイヤルアルバートホールを紹介します。
ロイヤルオペラハウスでは主にバレエとオペラを見ることができます。外観も綺麗ですが内装はそれ以上に豪華です。ただ、チケットを買わなければ中に入ることができません。中にあるカフェや廊下では、舞台で使われる衣装や、デザイン画を見ることができます。バレエはオペラに比べて安くチケットが手に入ります。一番安いチケットは5ポンドですが、舞台をすべて見ることはできません。なんのために作ったのか、ある席からはまったく舞台が見えません。ウェブサイトで席からの舞台の見え方が確認できるので、チケットを買う際はよく見て選んで下さい。ドレスコードはほとんどないといった感じです。人によってドレスアップしている人もいればジーンズで来ている人もいます。ただ高い席に座っている人はそれなりに着飾っています。すべてのバレエ、オペラは生演奏です。演技中は写真撮影禁止ですが、指揮者が式台をおりたあとは撮影できます。
写真はシンデレラを見に行ったときのものです。女性のダンサーは今世界で最も人気のあるダンサーの一人、アリーナ・コジョカルです。
ロイヤルオペラハウス ウェブサイト:http://www.roh.org.uk/
ロイヤルアルバートホールは音楽のローマのコロセウムと呼ばれるホールです。コロセウムのように舞台が客席に囲まれており、約5000人入れる大きなホールです。夏にはプロムナードコンサートとよばれるクラシック音楽のお祭りがこのホールで催されます。ホールに入ったとき、一緒に行った友達と”Wow”と叫んでしまうぐらい豪華なホールでした。ドレスコードはロイヤルオペラハウスと同じで、人と席によります。今回は北京オリンピックの開会式でも演奏した中国のピアニスト、ランランのソロ演奏をききに行きました。いい席をとることができず、舞台から離れた上のほうの席でしたが、逆にこの席でよかったです。というのは天井のほうに大きなスクリーンがあり、 そこに鍵盤の映像が映されたからです。アンコールではショパンの生誕200周年ということで、「黒鍵」や「英雄ポロネーズ」などの有名な曲も聞くことができました。最後は全員スタンディングオベーション、今まで行ったクラシックのコンサートの中で一番最高のコンサートでした。
ロイヤルアルバートホール ウェブサイト:http://www.royalalberthall.com/