Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ノード大学
2024年9月号 社会学部 K.O

猫の恩返しを観ました。ずっと観たかったんです。長年観たかったのですが願い叶わぬまま先延ばしにしてきていました。ようやく観れましたね。
感想はと言うと、犬派である私が猫もありだなと思ってしまうほどにとても良い作品でした。
やっぱりどんなことでも先延ばしにするのは良くないですね。今出来ることに目を向けて頑張っていきたいです。
そんな訳で9月号では①環境について②9月の振り返り の2つのテーマを中心にそれぞれ紹介していきます。最後に今月の写真も載せています。

 

①環境について(大学施設/サービス、住居、街)

ノード大学は比較的小さな大学です。日本の大学の規模と比べるとかなりこじんまりとしています。ですが、生活においてはとても便利です。キャンパス内の移動が楽に出来ますし、規模が小さい分、違う授業を取っている友達にもよく出会います。食堂や図書館もあり困ることはないです。またその他にも生活ついてやり取りが出来るインターナショナルデスクや、学生が自由に使える卓球台なども設置されていて、小さな大学ですが私はその落ち着いた雰囲気も含めて好きです。また、イベントも頻繁にあり、毎週火曜日にはクイズ大会があったり、木曜日には大学の近くのカフェで無料のピザやお菓子を食べながら色々なゲームをするイベントがあったりします。大学が主催するイベントがない日でもほぼ毎日何かが行われている気がします。というのも規模が小さな大学で学生間での交流が簡単なため、学生が入っているグループチャットで「今からこういうゲームするから来たい人は来てね」や「明日サウナに行ける人いる?」などのメッセージがよくあり、常にどこがで学生たちが集まっています。

次に住居に関してですが、私はFlatvold という大学からバスで30分くらいの寮に住んでいます。ここではキッチンだけを4人で共有して、バスルームやトイレはプライベートというスタイルになっています。市街の中心にあるので、ショッピングセンターや飲食店へのアクセスも非常に良いです。スーパーも近くに2つあるので、買い物についても問題はありません。

街については、何よりもまず自然が豊かです。周囲に山があるだけでなく、街中に木々や芝生、とにかく緑が溢れています。それだけでなくこのボードという地域は海にも面しており、漁港があります。1日に何度かフェリーの往来を知らせる汽笛の音が聞こえてくることもありますね。もう1つこの街でよく見かけるのが、地元のプロサッカーチームの旗です。このサッカーチームはボードの人たちにとても人気で、試合の日になると街やバスの中ではチームのユニフォームを着た観客たちを多く見かけます。今年はチャンピオンズリーグというヨーロッパのチャンピオンを決める大会のプレーオフまで進出しましたが、あと一歩のところ負けてしまい、惜しくも参加には至りませんでした。もしプレーオフに勝っていれば、バルセロナやレアル・マドリードなどサッカーをしたことがある人なら誰もが聞いたことのあるようなビッククラブがこの街のスタジアムに来て試合をする可能性があったので、地元の人たちはとても盛り上がっていました。とにかくこのチームの人気はすごくて、家の庭やスーパーマーケット、山登りに行った時にはその山頂でもチームの旗を見かけました。

 

②9月の振り返り

実は猫の恩返しだけじゃないんです。平成狸合戦ぽんぽこも観ました。こちらは以前に何度か観たことがあって、個人的に好きなジブリ作品の1つなのでもう一度観返しました。うん、やっぱりとても良かったです。この映画の内容は土地開発が進んで行く中で居場所が失われていくたぬきたちに焦点を当てたものです。ここボードが自然に囲まれた地域で、たぬきは見かけないですが、きつねやうさぎ、鹿などを目にすることがよくあり、そういった背景からどこか親近感を抱きながら映画を観ていました。最後のシーンで、「土地開発が進んできつねやたぬきが姿を消したってよく言うけど、自分たちで姿を消すことは出来ない」というセリフがあって、私はそれがお気に入りです。たぬきやきつねが自ら消えたのではなく、私たちがそうさせたのです。
私たちは人間ですから、どうしても人間目線で捉えてしまうのでしょうね。ただそれが普通だし、逆に自分たちを中心に据えて世を考えるという特性が人間にあったからこそ、数ある生物の中で人類だけがここまでの発展を遂げることが出来たのだと思います。だから、その考え方が一概に悪いとも言えないと思うんです。難しいですね。私がたぬきやきつねだったら絶対に人間を悪く思ってしまいます。でも、私が人間で、人間中心の考えによってもたらされた今の生活があるがために、この考え方を真っ向から否定出来ないんです。まさに人間らしさに溢れてるなと我ながら感じました。
と、そんなことを思っている内に9月もあっという間に過ぎていきました。授業も本格的に始まって、少しずつ忙しくなってきています。課題や予定が切羽詰まってくると、「今日これが終われば明日はあれが出来て、そうなると週末までにはここまで終わるな」とついつい先のことに気を取られてしまいます。こういうのを取らぬ狸の皮算用と言うんでしょうか。1つずつ着実に終わらせていくしかやはり道はありませんから、いらない考え事をする時間を減らして有意義な生活を送れるようにします。

カヌーをした時の写真

好きなパン

今月のオーロラ