デリー大学に留学している国際学部のM.Kです。2025年7月から2026年5月までの留学期間で毎月各テーマに沿ってマンスリーレポートを作成していきますので、留学を検討している方々の参考になれば幸いです。
今月のテーマは①渡航・入国について ②オリエンテーション・授業選択について です。
・渡航に関して
渡航券の予約とホテルの手配はアーク・スリー・インターナショナル様にお願いしました。ギリギリの依頼だったので40万円ほどかかりましたが、1~2か月前に余裕をもって予約すれば半分程度で済んだと思います。羽田空港からインディラ・ガンジー国際空港(デリー)への直行便で渡航時間は約9時間となっており、現地での移動時間に余裕を持つため、入寮日の前日に渡航して空港付近のホテルに宿泊しました(ホテルからタクシーで15分ほどのホテルを予約し、朝食付きで1泊16,000円でした)。
翌日、午前中にチェックアウトを終え、昼頃からタクシーで一時間ほどかけて大学寮 International Students’ House for Women に到着しました。寮は他のcollge生用の寮と同じ敷地内にあるため、入り口の警備員に「留学生としてこれから入寮するため、この建物に行きたい」と伝えると案内してもらえます。
・入国の流れ
入国審査の主な流れは、必要書類(パスポートと機内で記入した入国カード)の提出→質問回答→顔認証→指紋認証→パスポート受け取り→ゲート通過となります。インディラ・ガンジー国際空港を使用する場合には、入国審査用の窓口がたくさん(私が見た限りでは60以上)あるので、その横に書いてる文字を見て該当する受付へ向かうようにしてください。質問された内容は、留学先の大学名と勉強する内容についてのみでした。
・注意点
①写真撮影について
機内でも案内がありますが、インディラ・ガンジー国際空港内やその付近は写真・ビデオの撮影が不可のため、誤って撮らないよう注意が必要です。
②両替について
インターネットの情報サイト等を調べると空港やホテルで両替が可能と記載がありますが、高級ホテルでも外貨交換ができない場合があるため、現金のほとんどは空港で両替してしまった方が緊急時に対応がしやすいと思います。
③タクシー移動について
インドで安全に移動する際には、アプリを使用したタクシー移動がおすすめです(Uber, Olaが主流)。実際、インディラ・ガンジー国際空港でタクシーに乗車する場合もアプリ経由のタクシーとそうでないタクシーでは乗車位置が異なり、アプリを経由していないタクシーでは不必要に遠回りする・違う目的地に案内されるといった事案も発生しているため、アプリ経由でタクシーを予約することをおすすめします。
④文化の違いについて
インドを訪れると一日目から日本との文化の違いを実感することになると思います。その一つ目が車の文化です。インドには日本と同様に道路に車線が引かれていますが、その線内を走るといった概念がなく、堂々と車線の上を走る姿が頻繁に見られます。他にも、狭い車間距離に間に入る(ほぼ割り込み)・赤信号ギリギリで渡る・「通りますよ・気を付けてね」の合図でクラクションを鳴らすといった日本の車の文化とは異なる部分がとても多いです。そのため、もしタクシー等に乗車した際に上記のような運転をしていても問題はありませんので、ご安心ください。
二つ目が物乞いです。私も実際、入寮するまでの間に3人の物乞いに会いました。1人目の方は、空港からタクシー乗り場へ移動する際にキャリケースを乗せたカートを半ば強奪する形で現れました。「Uber? or Ola?」と聞かれ、カートを引いて乗り場まで案内された後、タクシー運転手へ引き継がれると「Tip.」と言われました。この時は実際に道案内・複数個のキャリーケースの移動に困っているところを助けてもらったので渡しましたが、基本的に勝手にサービスされそうになったら断り、しっかりサービスを受けた(タクシーやマッサージ等)時のみ渡すのが良いです。2,3人目は空港からホテルまでの移動とホテルから寮に向かう道でそれぞれタクシー乗車中に会いました。基本的に信号等で停車している時に窓をコンコンとノックして話しかけてくるのですが、タクシーの方もわざわざ窓を開けないので無視で大丈夫です。中には、こちらが気付くまで何度もドンドン!と叩き続けたり、小さい子供が話しかけたりしてくることもあるのですが、反応しない状態を続けていると去っていきますので気にする必要はありません。
その他にも様々な異文化を体験することになると思いますが、日本と比較するのではなく「そのような社会・文化なのだ」と考えるようにすることで必要以上の不安や焦りを解消しやすくなると思います。
②オリエンテーション・授業選択について
私が通っているcollegeのMiranda Houseでは留学生向けのオリエンテーション等は実施されていません。そして、授業選択については専攻する分野(B.A. (Hons) Hindi, B.A. Programme等)の担当者をAdmissionで案内されるため、その方と電話にて直接やり取りを行い、選択できる授業を選ぶ形になります。この際、順序がcollegeによって異なる可能性があるので注意が必要です。その後、どの授業を受けるか選択するまでに複数の書類の記入(学籍番号の発行手続き等)が必要になりますが、かなりの部署をたらい回しにされるので現地到着後準備を進める際には、余裕をもって来校して作業を進めることをおすすめします。また、下記画像にもありますが、インドは7月から雨期に突入し、水の排出が追いつかず交通がストップしてしまうこともあるので早め早めの行動が必要です。
これから約一年間、皆様のお役に立てるようなマンスリーレポートを更新して参りたいと思っていますので、何卒よろしくお願いいたします。