Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2012年7-8月号 国際文化学部Y.M

夏休みの過ごし方

 7月最初は日本人の友達二人で旅行に行きました。上海、杭州、南京、青島の四つの都市を訪れました。全部で2週間の長旅になりましたが今回訪れたのはどれも比較的発展した都市で特に不便を感じることもありませんでした。最初に訪れた上海では今まで見たことのないスケールのビルが立ち並んでおり、中国経済の強烈なエネルギーをひしひしと感じました。『新世界』や『外灘』の夜景は感動的で上海での一番の見ものだと思います。しかし観光スポットは思った以上に少なく、僕たちは4泊したのですが2泊で十分だったかなという感じでした。上海には大きなショッピングセンターがいくつもありその中の服や食事は日本並かそれ以上の値段で、思った以上にお金を使うことになりました。さらに旅行に行ったのが7月上旬の中国では一番暑い時期でした。特にコンクリート上海は特別に暑く感じました。昼間には40度近くにもなり、建物から出るたびに「覚悟」が必要でした。次に行った杭州は、中国でも有数の観光都市という事で観光客が多くにぎやかでした。今までの中国のイメージとは異なり、観光スポットは非常にきれいに完備されていて、店員さんの態度もやさしく丁寧で、非常に落ち着く雰囲気でした。杭州の『西湖』では自転車の貸し出しがされていて、一時間1元とたいへんリーズナブルなのでそれに乗って『西湖』の周りや市内を巡るのがオススメです。杭州は3泊で丁度良かったかなという感じです。次に訪れたのが南京です。南京と日本の間には歴史的に悲しい過去があり、反日感情は少なからず都市だと思っていたので少し不安はありました。バスや電車に乗っている時は無意識に日本語を発するのを避けていました。僕と友達は『南京大虐殺記念館』に足を運びました。ショッキングな写真や事件の残酷さを余すことなく伝えた説明文に言葉を失いました。僕も友達も館内で日本語は怖くて話せませんでした。館内には地元の中学生らしき生徒たちが観覧に来ていました。南京の子供が皆この記念館を見に来ていると思うと日本を嫌いにならないかと不安になりました。しかし結局3泊4日の間で中国人の反日感情や偏見を感じることはなく、日本が好きで日本語を勉強しているという人にも出会いました。日本人だからと言って食事代をまけてくれるおじさんもいましたし、日本人の僕たちに興味をもってアドレスを聞いてくる高校生もおり、南京では嬉しいこともたくさんありました。最後は青島で海に行きました。海水浴場には若い人よりも家族連れやおじいちゃんおばちゃんが多かったように思います。またユースホステルで出会った人たちと観光に行ったりもしました。いろんな地方の中国人と交流できるのはユースホステルの大きな魅力だと思います。

 北京に戻ってからは一か月以上まだ休みがあったのでこの期間に中国語の実力をグンと伸ばそうと毎日学校で勉強しました。しかし周りにいたライバルたちが皆帰国したり旅行したりで勉強のモチベーションがなかなか上がりませんでした。毎日カフェに通い勉強せざるを得ない環境に自分を置いてなんとか一か月勉強を続けました。また何とか実際中国語で会話する機会を作ろうとよく行く売店の店員さんと喋り、警備員や掃除のおばちゃんとも喋りました。普段の授業や学生との会話では聞けないようなことも聞けるので楽しかったです。しかし相手がお喋り好きならいいですが、そうでない場合はすぐに会話が止まってしまい相手を退屈させてしまいます。自分の中国語がまだまだであることを感じさせられます。