Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ハワイ大学マノア校
2014年10月号 国際文化学部 M.T

①授業紹介

ハワイ大学では、学部生が取得できる単位数は1セメスターで12単位から19単位までと決められています。大抵ひとつのクラスが3単位で、私はこの秋学期では4クラス、合計12単位の授業を受けています。ここでは、今私が受けているクラスの内容について簡単に紹介したいと思います。

 

「ELI (English Language Institute)」

ELIとは、英語を第一言語としない留学生のための英語のクラスで、Writing, Reading, Listening・Speakingの3つに分かれています。新学期が始まる前にELI Placement Test を受け、その結果をもとにアドバイザーと相談し、どの授業を受講するかを決めます。私はWritingとListening・Speakingの2つを受けており、どちらも15~20人程度の比較的少人数のクラスです。 Writingのクラスでは、アメリカの学校でのレポートの書式、引用の仕方、構成、アカデミックな表現などを教わり、様々なタイプのレポートを書く練習をしています。2ページ程度の短いものから始まりましたが、学期末には5ページほどのレポートを書き上げます。 Listening・Speakingのクラスでは、ディスカッションやディベートに取り組んでおり、やはり実際に話すこと、聞くことに重点を置いています。ディスカッションのリーダーを務めたり、英語でプレゼンテーションをしたりするのは初めてで緊張しましたが、自分の英語力、特にコミュニケーション力を向上させる良い経験になったと思います。 どちらの授業も、英語を習得するための基礎的なクラスで、ここで学んだことが正規の授業や普段の生活にも活かされていると感じます。

 

「正規科目」

正規のクラスでは、ELIとは違い現地の学生の中に混ざって学びます。私が受けているのはHawaiian StudiesとEthnic Studiesです。Hawaiian Studiesでは、主にハワイの歴史や文化、環境、芸術などについて学んでいます。Ethnic Studiesでは、社会に存在するあらゆる不平等や差別の仕組みについて、歴史を交えながら学んでいます。初めに私が一番驚いたのは、授業中にたくさんの学生が手を挙げて自分の意見を発表していることです。ここでは、みんな自分の考えをしっかり持っていて、それを発言することをためらいません。反対なら反対と、分からないなら分からないと、とにかく自分の思いを伝えることが重要になってきます。また、この他に日本の大学と違うと感じたことは、ここでは実際にハワイの文化と強く結びついた場所に赴いたり、文化的なお祭りに参加したりと、体験を通じて学ぶ機会がたくさん提供されていることです。 課題の量は日本の大学とは比べ物にならないほど多いですが、日本の授業とは全く違う授業のスタイルにたくさんの刺激を受けると同時に、あたらしいことを学ぶことがとても新鮮に感じています。

 

②International Baptist Centre

ハワイ大学の近くに、International Baptist Centreというところがあります。ここは大学とは直接関係のないところですが、空港に到着した時のお迎えなど、主に海外から来る学生のサポートをしており、また国際交流を目的とした様々な活動を提供しています。例えば、学校の外でも英語を練習したい人のための英語のクラスや、さまざまな国から来た人たちと一緒にゆっくりお茶を飲みながら、自国の文化のことなどを教え合うGlobal caféなどです。そのほかにも、誰でも自由にランチを食べに来られるFree Lunchや、Bible studyなどがあります。このBaptist Centreの方たちは本当に優しい人たちばかりで、ここの活動に参加し色々な人たちと話したり関わったりすることは自分のコミュニケーション力にもつながり、私にとってとても良い交流の場になっています。また、私のホストファミリーも、このセンターを通じて探してもらいました。ホストファミリーといっても、毎日一緒に生活するわけではありませんが、たまに一緒にビーチに行ったり、ディナーに呼んでもらったり、子供たちと一緒に遊んだりしています。素敵なホストファミリーに出会えたことに感謝しています。

 

ハワイに来てから、あっという間にもうすぐ3ヶ月が経ちます。毎日学校で忙しく、1日1日がとても速く感じますが、そんな中でも自分の目標を見失わないようにしたいです。いつも優しく接してくれる友達や、支えてくれている人たちのことを忘れずに、感謝の気持ちをもって残りの留学生活も過ごしていきます。