Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カルガリー大学
2011年3月号 国際文化学部 Y.M

□日本から持ってきたら良かったと思うもの

持ってきればよかったなと思ったものはたくさんありますが、その中でも2つ特にあれば役にたつと思うものを紹介します。

① クレジットカード

私は、以前留学していたときに使っていた新生銀行の口座があったので、そこにあらかじめお金を入れておき、カナダのATMで現金をおろして使っていました。しかし、カナダでは現金よりもクレジットカードやデビットカードを使用している人が多いので、街にATMも少なく不便することもありました。また、NYへ旅行したときには、航空券やホテルの支払いなどオンラインでしかできなくて、親のクレジットカードを使わせてもらったので身分証明やカード番号などの確認がややこしくて大変でした。私は、カナダへ出国する1ヶ月くらい前に、急いでクレジットカードの手続きを申請したのですが審査に通らず、もう一度申請する時間もなく結局カードを作れませんでした。クレジットカードは絶対持っていると便利なので、余裕を持って発行手続きをすることをおすすめします。

② 本の辞書

電子辞書はもちろんのことですが、本の英和辞書を持ってきておくと便利です。留学生であることを教授に説明すると、レギュラーのクラスの大変さをわかってくださる先生もおられます。私は、前期の授業での試験前に、講義の内容が理解できていても試験の問題文の単語がわからなくて解けないかもしれないのが不安だと相談したことがありました。教授は、語彙力のせいで問題が解けないのはあり得るし、それでは他の生徒とアンフェアだねと言ってくださり、本の辞書なら持ち込みを許可してくれました。私は電子辞書しか持っていなかったので結局辞書なしで試験を受けましたが、本の辞書を持ってきておけばよかったなと思いました。

□現地の学生、友人について

こっちでできた友達は、やはり日本語を勉強していたり日本が好きという子が多いです。前期に日本語のTAをしていたので、今はそのときのクラスの子といくつか一緒に授業を受けています。授業終わりにいつも一緒に図書館へ行って、日本語の課題を見てあげます。私も授業でわからないことがあれば聞いたり、レポートを見てもらったりしています。また、私はJSAという日本のクラブに入っているので、そこでの友達も多いです。3月11日に東北地方で地震があってから特にJSAで集まることが多くなり、朝から夕方まで授業の合間に募金活動をしています。今年の9月から、龍谷大学に交換留学に来る子とも仲良くなりました。週末にはその子たちがいろんなところへ遊びに連れていってくれるので、毎日忙しくて楽しくて本当に充実した日々を過ごせています。9月からは私がその子たちに関西を紹介してあげる番になるので、それが楽しみで仕方ないです^^

□3.11 東日本大震災について

初めて地震のニュースを見たときは本当に驚き、日本で起きていることが信じられませんでした。ニュースで見る津波や火災の光景、原発の現状は日が経つにつれ悪くなる一方で毎日授業どころじゃないくらい心配していました。日本がこんな状況のときにカナダでいつも通り生活していることに後ろめたさも感じ、カナダにいてでも何かできることはないかと考え、募金活動をすることにしました。カナダの友達はみんなとても優しく、私の家族や友達のことをまず心配してくれ、募金活動にもたくさんの友達が快く手伝ってくれました。募金活動していると、知らない人でさえ私の家族を心配してくれて、頑張ってねとお金を入れてくれました。また、メディアにも大きくとりあげられ、私たちの募金活動の様子もたくさんのテレビ局、ラジオ、新聞社が取材してくださり、そのたびに頑張ってねと応援してくださいました。この募金活動を通して、あらためて人の優しさを感じ、海外からも本当にたくさんの人が日本を心配し応援してくれていることに感動しました。もうすぐ震災から1ヶ月が経ち、徐々にカナダの人たちの記憶からは薄れていくかもしれないけど、日本の復興はこれからが大変だと思うので、私がここにいる間にできる限りの活動は継続していこうと思います。今はまだ悲しいニュースばかりですが、一刻も早く復興することを祈っています。