Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リバプール・ジョン・ムアーズ大学
2011年9月号 文学部 S.I

1,オリエンテーションについて

 オリエンテーションは4日かけて行われました。1日目はまず大学生活を送る上での注意事項や、授業の取り方の説明などがありました。その後、パソコンで自分のIDを作る作業に移りましたが、私含め全体の半数ほどの学生は、指示された手順の通りに進めても途中でエラーが発生しログインできないというトラブルに見舞われました。職員に尋ねると、次の日もう一度来てくれとのことでした。そして次にパソコンで英語のテストを受ける予定でしたが、またしてもパソコンのプログラムがうまく作動せず、テストは3日目に延期になりました。

 2日目は、あらかじめ与えられていた日程表によると図書館の使い方の説明となっていましたが、初日にパソコンのトラブルでIDを作れなかった学生はその時間にもう一度その作業に取り掛かりました。

 3日目は、初日に受けられなかった英語のテストを受けました。リスニングやスピーキングのテストはなく、単純に知識量を測るテストでした。このテストで出た結果と授業の難易度を照らし合わせて履修する授業を決めていくのですが、実際にテストの結果の提出を求められることはないそうで、あくまでも参考程度というものでした。

 4日目はパソコンの使い方の説明でした。午前10時から始まったのですが、30分もしないうちに終わってしまったので、それなら3日目までのどこかに入れてほしかったです。このように、全体としてかなりずさんなシステムで、非常に効率が悪いという印象でした。

 

2,環境について

 留学当初は誰でも慣れない環境での生活に不安を抱くものですが、LJMUにはJapanese Society(J-Soc)という、現地の学生と日本人留学生が交流するサークルのようなものがあり、何か困ったことがあればそこの学生が助けてくれるため非常にありがたいです。個人的には、前年度交換留学で龍谷大学へ来ていた学生たちとすでに友達になっていたため、よりすんなりなじむことができたと思います。

 リヴァプールは人口でいえばイギリス4番目の都市であり、中心街へ行けば何でも揃っているので買い物で困ることはありません。そこは大学や寮からも近く、多くの店舗が密集しているので非常に便利です。また日本食が恋しい場合は、中心街から少し離れたところにチャイナタウンがあり、そこで日本食を買うことができます。イギリスは物価が高いと聞いていましたが、リヴァプールの物価はロンドンなど他の大都市と比べてかなり安いらしく、非常に住みやすい都市だと思います。ただ、どの店でも店員の接客はお世辞にもいいとはいえません。また道路も段差が激しかったり、ゴミが落ちていたりと、あまりきれいではないです。

 大学の施設については、オリエンテーションの期間中によく利用する棟は廊下が狭いうえ、教室の数も多いので非常に迷いやすいです。それ以外は、今のところ図書館に入っただけなのでまだ詳しくはわかりません。大学のサービスについては、前述の通り初日からさまざまなトラブルに見舞われたこともあり、あまり良くない印象です。

 

3,自由テーマ(サッカーについて)

 私は幼いころからサッカーをやっており、そこからサッカーの盛んなヨーロッパ、特にサッカー発祥の地であるイギリスに興味を持つようになりました。これを読んでいただいている方は少なからずLJMUやイギリス留学に興味がある方だと思いますが、その中でも私のようにサッカーを媒体としている方も多いと思います。私は今回リヴァプールに来て、改めてサッカーが文化として根付いていると感じました。基本的に土、日曜日の昼から夕方にかけてリーグ戦が行われるのですが、その時間帯にパブに行くと必ずいずれかの試合を流しており、盛り上がりもかなりのものです。日本でもサッカーファンは多いですが、特定のチームのファンという人はそんなにいないと思います。しかしイギリスではその逆で、サッカーは好きだが特別に応援しているチームはないという人はまずいません。サッカーが好きというより1つのチームが好きという方がしっくりくる印象です。留学当初は会話のトピック探しに苦労すると言いますが、私の場合はサッカーについて会話を広げることができるのでかなり助かっています。

 また、LJMUにはサッカーを科学的に学ぶScience and Footballという学科があることで有名で、世界中からサッカーを学ぶために学生が集まります。交換留学生はBusiness and Lawという学部に所属するためそちらの授業を履修できるかわかりませんが、履修できなくても授業を聴講したり、そちらの学生ともコンタクトを取ったりしたいと考えています。