1. この留学を振り返って
2016年8月31日に、ここベトナムに着いたとき正直一年間やっていけるかという不安と緊張とが入り混じった感覚でノイバイ空港に着いたことを覚えています。タクシーの運転手に洗礼を受け始まった留学生活でした。思い返せばつらいこととその反対が半分半分でした。正直ベトナムを好きになったのは、過ごしてから半年ほどが経ったころでした。どこを見渡しても建設中のビルがたくさんで、工事中の道はいつまでも工事していました。国の活気は日本の数倍です。そんな街で暮らす人々も血気盛んな人がたくさんでした。日本人というだけでよくしてくれるベトナムの方々には救われました。ありがたいことにかけがえのない友達も世界中に作ることもできました。私の当初の目的はベトナム語を勉強しながら、英語も勉強するつもりでした。終わってみるとベトナム語ばかりを勉強していました。しかし自分でもベトナム語の成績に満足はいっていません。しかしたくさんの友達の故郷を訪ねたり、一緒に旅行に行くことでベトナム人やベトナム、ハノイについては誰にも負けないくらい詳しくなりました。社会主義国であることを身近に感じることは、赴かないと感じることは絶対にできません。それを体験し感じれたことはこれからの人生で財産になります。日本にいては考えることのなかったような差別や、国と国の関係などを日本の外から考えることができました。
2. 帰国後この体験をどう生かすか
結果として私はベトナムが大好きになりました。ハノイ大学と交換留学協定を結んでいる龍谷大学は素晴らしいと思います。将来はベトナムで働くことを考えています。ベトナムに留学したからベトナムを無理に好きになる必要はないと言い聞かせていましたが、好きになってしまったものはどうしようもありません。ベトナムでは日本語が第一外国語として学ばれる制度もあり、彼らの日本語に対する意欲と能力は凄まじく感じます。一方日本人のベトナム語学習者は残念ながら少ないです。日本にはベトナム語を専門で教える大学は3つほどしか存在しないはずです。私は自分にしかできないことをしたいという夢があります。幸運なことに、わたしはベトナム語という能力を(まだ粗削りではありますが)手に入れました。なので己の能力を生かすことのできる企業に入社して、ベトナムと日本の架け橋ような存在になることが現在の目標です。もっと見識を深めるためにベトナムには足を運び続けたいと考えています。
留学生活で得た屈強に生きていく力はこれからも自分の誇りです。マットレスのないベッドで、寝るたびに首を痛めていましたが、今ではどこでも寝ることができます。
この機会を設けてくださった龍谷大学の方々には本当に感謝しています。ありがとうございました。この留学生活を一年という区切りで終わらせるのではなく、将来において「点と点をつなぐ」という意識を持ち続けたいです。
Tôi cảm ơn nhiều lắm. Tôi yêu Việt Nam!!!