9月から新しいクラスでの授業が始まりました。
受講している科目は総合の中国語の授業、聞き取りと会話の3つです。
前学期はBクラスで、今回テストを受けてDクラスになりましたが、Cクラスに変えました。先学期と同様にクラスは1週間以内であれば自由に変えることができ、1週間以降も先生の承諾があれば可能です。実際生徒たちは1ヶ月はいろんなクラスを行き来していたりします。
総合の中国語のクラスの先生が担任の先生で、この授業は教科書に沿って進みます。単語と語法にふれてから教科書の内容を理解して、先生の質問に答えていきます。宿題が一番多い授業でもあり、先生は生徒に暗記させた内容を発展させて授業を進めていくので予復習の大切な授業です。
聞き取りは問題を音声や先生の朗読を聞いて答えていく授業です。毎回章が終わるごとにその章のまとめを発表します。
会話の授業は章ごとの題に沿った内容を2~3人で話合い、その後演技をしながら発表します。慣用句なども多く学べる授業です。
授業を担当する先生方は大勢おられるので、生徒たちはクラスを選ぶ基準としてレベルよりむしろ先生やクラスメイトとの相性を重視します。クラスのレベルがあがるほど、その傾向があるようです。レベルの高いクラスでみんな中国語を話せるからといって仲が良いというのはあまり聞きませんが、初級で全く話せない人たちは仲が良いいものだったりします。
上海では盗難の被害が多いようで、私は中国に来てからいままで盗難にあったことはありませんが、留学生だけでなく中国人の友達も、財布や携帯を盗まれた子が多くいます。特にアップルの商品は人気があるのでとられやすいようです。友達がポケットに入れていて先生に盗られるからと注意されていました。鞄をむりやり引っ張ってとろうとしたり、自分の物なのにとっただろうと文句をつけてくる人もいるようです。
また、街を歩いているとよく知らない人に声をかけられます。ほとんどが道を尋ねるものですが、中には勧誘や物売りも少なくありません。この間は腕を強く引っ張られ痛かったので後ろに下がると車にひかれそうになりました。上海では交通ルールを守る人が少なく、バスやタクシーでさえも突っ込んでくるのでひやっとすることはよくあります。交通事故の現場もよく見ます。
身近なトラブルでは、私は今留学生寮に住んでいて、ドイツ人のルームメイトがいるのですが、ルームメイトは自分では決められず、もし部屋を変更したければ寮の受付や留学の事務の方、担任の先生など多くの方の承認が必要になってきます。友達がルームメイトと言葉が通じず、相性も合わなかったため部屋の変更を要求しましたが何度も話合い、訴え、書類を書き、何日もそれを繰り返し校長に認められてやっと部屋を移動することができました、承認がなければ寮を出ることも許されないそうです。安全面や契約の問題もありますが、その子は毎日泣きながら訴え、やつれていったのにそれでも「我慢がたりないだけ」と言い、力になろうとしない寮の受付の態度に疑問を抱きました。他にも寮での問題はよく起こります。
今学期から中国人の受ける授業に何度か参加しています(勝手に潜っています)。授業の内容は主に経済系のものに出ていますが、スライドを見ながらでも教授が話されることはまだ半分ほどしか分かりません。聞き取りの練習だと思って聞いています。授業は日本での授業と大差なく、パワーポイントに沿って淡々と進められ、最後に生徒がその日の授業の感想を提出したりするものがほとんどです。日本と同じように熱心に聴いている生徒もいれば、寝てる生徒もいましたが、うるさくはありませんでした。違う点は授業の間に休みがあることです。教室は大きくても100人ほど入るものしかなく、龍谷のように大きくて綺麗な教室はありません。学科によってはいつも決まった教室で授業を行うものもあるそうです。同済は建築・土木のレベルが高いので、理系の科目の授業を行う先生は厳しく試験もよく行うらしいです。
最近面白いことがありました。珍しくよく晴れた日の授業中、いきなり雨の降る音が聞こえてきました。でも雨は降っていませんでした。その音はとても大きくて私たちのクラスだけではなく向かいの中国人の学ぶ校舎からも生徒が顔を出していました。しばらくして分かった原因は水タンクの放水でした。10分くらいすると音は止みましたが、水は明らかに出るはずのない所から放水されていて、下の階の教室の窓などにかかってるだけではなく、停めてある車にも豪雨のように降り注ぎ、最後地面はちょっとした池のようになっていました。