試験は中間、期末のように二回行われます。基本的に中間テストにあたるものは一教科二時間で、学期末にあたるテストは一教科三時間とたっぷり時間がとられています。やはり期末テストにあたるものは範囲が広く、教科によっては難しくなるのでこのような時間配分になっていると思います。例えば、introduction to businessという教科は中間テストでは50問近い問題でしたが、期末テストではその倍に近い100問が出題されました。計算上、一問につき与えられた時間は二分もないぐらいです。日本語ならまだしも、英語で問題文を読み適切な答えを選ぶことは簡単ではありません。ですが、半分ぐらいは中間テストの内容に近いものがあり、復習すれば問題ないでしょう。残りの半分は、先生の話をよく聞き、事前に模擬試験を解いておけば時間配分の感覚もつかめます。他にも三教科試験を受けましたが、いい点を取るには普段から真面目にコツコツと勉強するのが最善策だと思います。
試験の時には必ず既定の服装でなければ試験は受けられません。(男性の場合、上下の制服に大学のネクタイとベルト) このような校則は少し厳しいかもしれませんが、緊張感を持って試験に臨むことができるからだと思います。
平日は大体授業がありますが、授業の少ない日や、週末には友だちと大学にあるジムにトレーニングに行っています。そのほかにも寮にある卓球場や、サッカーコート、バスケットコートで体を動かしています。 大学がそのような運動施設を充実させているので、僕たち学生は授業の合間や終わりに、気軽に体を動かすことができます。 それだけでなく、運動をしていれば自然と友だちも増えていくので、一石二鳥だと思います。 正直言ってこのキャンパスの周りには何もないので、週末ぐらいしかバンコク中心街にいけません。大体タクシーで一時間、バスで一時間半ぐらいで中心街に到着します。中心街は日本のレジャー施設とほとんど変わらない設備があり、十分楽しむことができます。(カラオケ、ボーリング場、スケート場など) 休みの日の食事は少し豪華で、ピザ好きの友達のおかげで、外でも寮でもピザを食べる習慣がついてきています。(笑)
しかし、忘れてはいけないのは、ほぼ毎日出される宿題です。時間があろうがなかろうが宿題はしっかり終わらせて、授業に臨むようにしていました。授業以外にも、タイ語の無料コースや、英語力向上のためのコース、そして自分の言語を活かしながらお互いに学べる言語交換プログラムなどに参加していました。ここでは忙しく過ごすのも、ゆったり過ごすのも自分次第で決まります。限られた時間の中で自分ができる最大の努力をこれから先も心がけていきたいです。
皆さんもご存じ通り、今年のタイは五十年に一度の大洪水に見舞われました。有名なところではアユタヤや、日本の工場がある地域が浸水の被害にあいました。 アユタヤへは何度か行ったことがあり、世界遺産のアユタヤ遺跡では自分がタイムスリップしたかのような感覚を受けました。そのような遺跡を中心に、王宮や政府の重要な拠点まで被害にあい、何百万という人たちが被災しています。そのように大きな問題に発展したのは、天災だけでなく政府の対応の遅れによる人災も重なったからだと思います。今でも多くの人が避難所である空港、公共施設、お寺などで生活を余儀なくされています。そのような境遇でありながら、多くのタイの人々は笑顔を絶やさず、毎日力強く生活されています。 励まさないといけない自分たちが、逆に励まされているように思えてなりません。 今年の三月に日本を襲った大地震のとき、タイ人の学生達を中心に日本の復興を願い、さまざまな活動をしてくれていました。 今こそその恩を返す時だと強く思っています。残された留学生活は短いですが、その間に自分の小さな力が少しでも役にたてられるように、様々な活動に参加していきたいです。