この留学を振り返って
2018年9月にコークへ留学を始めて、8ヶ月が経ちあと1ヶ月で帰国というところまで来ました。今から振り返ってみると、前期は勉強に専念し、後期はややいろんなものに挑戦できたと感じています。たまたま一緒に勉強していた友人がとてもポジティブで挑戦的だったのが幸いし、自分も色々チャレンジしてみる原動力になりました。そのおかげか実際にこちらに来て学業の他に人生で初めての一人旅や撮影モデル、ホステルでの住み込みなどに挑戦することができました。他にも、残念ながら行くことはかないませんでしたが、アフリカへの保全学習プログラムに応募し、5月には現地の動物園で院生と共に調査の同行を予定しています。決められた時間の中で、ある程度取り返しのつく物事には後先考えずにとりあえず試してみる、ということが大事なのだな、と痛感した8ヶ月間でもありました。たとえファーストステップが自分の思い通りにならなくても、その周囲から何か他の利益が生まれる可能性があるのだと感じました。
留学とはある意味で日本での生活から完全に切り離された、「別の人生」のようなところがあります。つまり、こちらである程度のことをしても、それは自分の中だけで完結するものです。こちらでどれだけ成功しても、又はめちゃめちゃに失敗しても日本に帰ってしまえば周りの人にとっては「いつものあなた」であるわけです。そのアドバンテージを利用して保険と取り返しのきく範囲内で、もっと積極的に動いてみると思わぬ成果が出るかもしれません。
帰国後どう留学経験を活かす予定か
そもそも、私はこちらで動物学を専攻するためにUCCへ留学しました。日本では得られない数多くのレクチャーを得て、私は改めて動物学の道に進みたいと確信することができました。こちらでのデグリーと実習の経験を基に、院への進学を考えています。UCCに留学したおかげで正規の動物学の授業を受け、より目標が具体的になりました。そういった点では今回の留学は大きな糧になるでしょう。
その他では、自分の内面を整え、より多くのことを見聞し、人に優しくなろうと思えました。留学の経験は多くの人に触れることを通して自分の無知を痛感させられました。同時に「色々あっていいじゃないか」と思える心を、帰っても保ち続けようと思いました。
また、自分の体調の管理をもっとしっかりしよう、という教訓もこの経験から得ました。こちらでは幾度か薬局やお医者さんにお世話になり、一人で生活をする中でいかに体調管理が大事かということがわかりました。1人の人間として、ちゃんと「生活」するという経験は非常に貴重なものとなりました。