長期休暇の過ごし方について
スペインは日本に比べ連休がかなり多いので連休を利用して旅行に出掛けます。連休には学校もないですし、お店も閉まっています。面白いなぁと思ったことなのですが、飛び石で祝日があるとpuenta(橋)と言って勝手に連休にしてしまいます。なので1週間程の連休は2ヶ月に一回ある様な感じです。それに、国全体の大事な祝日もあるのですが、地方によってもそれぞれ祝日がある様です。私は寮に住んでいるのですが、スペイン人の学生はほとんど自宅に戻っていくので、寮にいても暇にすることが多いです。それにヨーロッパでは格安航空がすごく発達しているので、かなり安価で色々な国を旅行することが出来ます。どこの国に行っても2時間程で着くし、EU圏であれば面倒な出国手続きなどが要らないので旅行の好きな人には是非長期休暇は旅行に行くことをお勧めします。
私はトマト祭りに参加する為に少し早めにスペイン入りしていたので、12月前にtarjeta de estudianteという学生ビザを取得することが出来ました。これがないと原則上は国外へ出国する事が出来ません。バレンシアにいる他大学の生徒はビザがおりる前に海外へ旅行に行きました。提出を求められなければ特に問題はない様ですが、私は始めての海外旅行の時にビザの提出を求められたので、ビザが降りるまでは念のために海外旅行は避けた方が無難かなと思います。これまでの長期休暇ではビザが降りるまでにマヨルカ島、ビザが降りた後に12月の連休にフランス、年末年始は両親と共にスペイン国内を旅行しました。
今回は12月に行ったフランスについて少し紹介したいと思います。個人旅行らしく、パリと近郊の街7日間というゆったりしたプランで旅をしました。パリではルーブル美術館を始め、他の大きな美術館もゆったりと見学することができました。美術館が閉まってからは夜の街を散歩したり、カフェでお茶を飲んだりとパリの街を堪能しました。スペインの町並みももちろん好きですが、フランスは建物自体が大規模な物が多く、さすが繁栄を続けて来た国だなと驚かされるばかりでした。たくさんの高級ブランドの店舗もあり、日本よりかなり安い店も多いので、ブランド好きな人は予算を十分確保して来られことをお勧めします。パリで一番印象に残っているものは“オペラ座”です。絵画が好きなのでシャガールの天井画にはかなり期待をして見に行きましたが、天井画もさることながら“オペラ座の怪人”の階段や舞台装置などが、映画・オペラなどで見ていたものと全く同じで、言葉で言い表せない程素晴らしいものでした。
近郊の街はモンサンミッシェルとヴェルサイユにそれぞれ1日ずつ訪れました。モンサンミッシェルはあいにくの天気でしたが修道院というのを見るのは始めてだったので、教会とは違い厳かで厳格な雰囲気が漂っていました。ヴェルサイユは絢爛豪華という言葉がぴったりです。冬に訪れたため、噴水ショーなどは行われていませんでしたがそれでも十分見応えのあるものでした。
食べ物ですが、フランスはスペインに比べ物価が高いので東京並みの価格だと思います。レストランで水を頼んで9€だった時はさすがに驚きました。しかし、世界的に有名なミネラルウォーターの産地が多いだけあり、水道水を飲んでもとても美味しいです。パン、乳製品などはスペインよりも美味しく感じました。お菓子類も高いですが絶品です。フランスに訪れた際はご賞味下さい。
これからの長期休暇も国外旅行する予定です。語学学校で知り合った友達が帰国している時に案内してもらいます。お互いの国を招待し合うのも面白いと思います。