Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アサンプション大学
2014年10月号 国際文化学部 T.Y

①      授業紹介

ABACで開講されている授業は、龍谷大学で開講されている授業に比べ、幅広い分野において専門知識を取り扱っている印象があります。楽器のプロや歌手を目指す人たちのためのコース、パイロット育成のためのコースまでもあります。交換留学生は基本的に、全ての教科の中から自分の取りたい科目を受講する事が出来ます。(先程述べた音楽関係やパイロットの授業は定かではありません)。 僕は前期のセメスターで5教科とっています。そのうち、ホスピタリティーの教科が1教科、言語学系教科が2教科、タイ語とタイの伝統文化の2教科です。タイ教科を除く、どの教科も専門性の高い内容で進められています。

授業内容ですが、ホスピタリティーの教科では、ホスピタリティーの概念、管理者や、従業員との間にはどういった関係があり、どういった形でホテル、レストランが機能しているのか。またホテルで実際に使われている、部屋の区分や専門用語も学んでいます。言語学系の授業では、人間が発話を行う上で必要とされる要素やそれがどのような形で作用し、発話に至るのかを学んでいます。この音声学と呼ばれる言語学教科は、龍谷大学にはないので、すごく楽しいです。もう一つの言語学系の授業では、コミュニケーションを言語学の様々な面からアプローチし、年齢、性別、国籍によってどのような違い、特徴があるのかを考察、分析する授業です。タイ関係の授業では日常生活に必要なタイ語を学び、伝統文化に関する授業を履修する事で、タイに関する知識を深める事が出来ます。

またABACには日本語学科もあり、たくさんの生徒が日本語を学んでいます。知り合いを作れば、お互いの言語を教え合うことも出来ますし、その過程にも英語でのやり取りが多いので、言語学習にもなり凄く楽しいです。ただ、タイ人は日本人と負けず劣らずの恥ずかしがりやの人が多いので、自分から話しかけに行くと、すぐに打ち解けられます。

 

①      タイ人にとっての仏教

今月はタイの人たちにとって、仏教がどのようなものなのかを少し紹介したいと思います。

まず、タイでは仏教というものが非常に大切なものと位置づけられており、大昔から現在に至るまでの伝統、文化が仏教を基に形作られています。そのため、タイでは日常的に仏像を始め、寺院、人々が行う動作など、仏教に基づくものを頻繁に目にする事が出来ます。

その中でも、人々が行う日常的な動作として「ワイ」というものがあります。この動作は相手に尊敬の念を表す動作として使用されています。尊敬だけでなく、普段の挨拶、お礼、謝罪など、様々な場面で用いる事が出来ます。僕自身も、学校で先生とすれ違う時や何かお礼が言いたい時などは、ワイで挨拶するようにしています。そうすると、自然に笑顔でコミュニケーションがとれるようになります。

タイの文化では女性が僧侶に直接触れたり、近づいたりする事は、タブーとされています。特に電車、バスなどの公共の場では、女性は僧侶からある一定の距離を取らなければなりません。また、女性が観光等で寺院や歴史的建造物に入る時に、肌の露出が高い場合は立ち入りを拒否される事があります。これらには、仏教の教えを基に伝統を築いて来たタイの人たちの考えが現れています。タイにはここでは書ききれない程の面白い文化や伝統があります。皆さんがタイに来た時は、タイ人がどういう形で仏教を生活に取り入れているか、観察すると、とてもおもしろいと思います。

 

PS、以前寮から最寄りのショッピングモールへ無料バンが出ていると記述しましたが、つい最近そのバンが廃止されました。なので、大学内に住むとなれば、周りに何も無い本当に孤立した場所に住む事になります。

もし、最寄りのショッピングモールへ行く時には、平日ならば40バーツ(120円)で大学からバンが出ています。しかし、土日祝はタクシーで行かねばなりません。片道約200バーツ。寮横のタクシー乗り場で同じ行き場所の人を捜して、シェアするのも一つの作戦です。

帰りは、平日、休日ともタクシーを拾って戻るしか方法は今の所ありません。

バンコク市内へのバンは毎日決まった時間に出ていて、片道100バーツなので、時間があるなら市内へ出てしまった方が便利です。