Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アサンプション大学
2015年3月号 国際文化学部 T.Y

① 現地の学生、友人について。

ABACには以前の僕のレポートにある通り、本当に様々な国から来ている学生、留学生がいます。今回は現地の学生についてシェアしたいと思います。

まずABACは、タイ国内で最大規模且つ最も初めに留学制度を取り入れた、歴史ある大学です。今ではタイ国内のお金持ちが多く通う大学でもあります。そのため、多くの学生は車で学校にやってきます。BMW、ベンツ、シボレー、ジャガー、マクラーレンといった高級外車がゴロゴロいます。もちろん、トヨタ、ホンダ、スズキ、日産等の日本メーカーの車も多くありますが、やはり高いランクのものに乗っている人が多いです。

寮内にも車を所有している友人がおり、たまにお昼ご飯や放課後ショッピングモールに一緒に行ったりします。

こちらの大学での友人ですが、留学生はもちろん、日本語学科があるので、そこを通じて出逢った友人と遊ぶ事が多いです。日本語学科の生徒であったとしても、僕の友人には日本語でスムーズに会話できる生徒は少なく、基本は英語でやり取りをしています。基本的な日本語は出来る生徒が多いので、日本語、英語、タイ語(すごく簡単な)の3カ国語を使って会話をする場面も多くあります。日本語学科で学んでいる生徒はタイ人だけではありません。ドイツ人、オランダ人、中国人、台湾人、などなど実に様々な人が学んでいます。

友人と遊ぶときは、日本で留学生アドバイザーをしていたときとは180度違ったものになります。まず、大学の位置している場所と、タイ人の国民性のため、お酒の席が滅多にありません。お酒を通じて他国の生徒とコミュニケートするのが好きな人には辛いかもしれませんが、慣れてしまえば問題ではありません。

実際に僕が友人とすることは、学内のプール、サウナで一緒に泳いだり、我慢比べをしてみたり、ジムで一緒に鍛えたりする事が多いです。

学外で遊ぶときは、映画、カラオケ、アイススケート、などをします。特に映画は日本円で500円もしないので、良く見に行きます。

残り一ヶ月半強のタイでの生活となりましたが、自分なりに楽しみたいと思っています。

 

 

② Mai Pen Rai

残り1ヶ月半強という所で、僕が一番みなさんにシェアしたいものを紹介します。それは[ MAI PEN RAI]マンペンライという言葉です。タイ人の国民性を創っている全てだと言えるものだと思っています。様々な意味を持っていますが、日本語で言うと、「心配しないで」「大丈夫だよ」「な〜んとかな〜るさ」などのニュアンスで使われます。タイ人はとにかく怒りません。この留学生活でタイ人の怒っている所を見た事がありません。(※男女関係を除く) 重要書類にミスがあったとしても、あり得ない渋滞に巻き込まれても、注文した料理が来ない、また違うものが運ばれて来ても、何か不測の事態に巻き込まれても、MAI PEN RAIの精神で対応している印象が非常に強いです。

こういった物事を柔軟かつ寛容に受け入れる習慣が根付いています。なので、留学生活、旅行生活を送って行く上で、こういったタイ人の特性を理解しておけば、イライラすることは激的に減ります。もちろん最初は文句を言いたくはなりますが。笑

少し話は変わるのですが、みなさんもご存知の通り、タイはセクシャルマイノリティーの人たちが世界で一番過ごし易い国だと言われています。セクシャルマイノリティーの方達が社会的に受け入れられている要因はこのMAI PEN RAIという精神が大きく関わっているのではないかと思っています。日本では未だ異質として見られる事の多い方達も、こちらでは普通の人です。実際に友人には男、女ともにバイセクシャルだと公言している人や、男性でスカートをはき、ビーチでは女性用トイレに入り、学校では男子寮に住んでいるという、まず日本ではありえないことがここでは起こります。僕を含め、ストレートと呼ばれるセクシャルマイノリティでは無い人が大多数ですが、やはりタイでは、自分のアイデンティティを作り、表現する環境が日本よりも整っているのではないかと思います。

タイでは、女性の社会進出が進んでおり、家庭内でも夫より妻の方がよく働き、力を持っていると友人から聞きました。すると、子どもが男女を問わず、しっかりものの母親のほうに憧れをもつため、それにともなって男性であっても女性らしい性格作りがなされていくのではないか。と友達が言っていました。

実際はどうかはわかりませんが、この話を聞くと、納得する部分もあることは確かです。非常に面白そうなので、もう少し調べたいです。