Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アサンプション大学
2011年7月号 文学部 K.N

1. 授業紹介

前期のセメスターは4つの授業を受講しています。4つと聞くと少なく感じるかもしれませんが、週に同じ授業が2~3回あるのでしんどい時はしんどいです。実際に少ないかもしれませんが…正規の学生さんたちは5~6科目履修しています。

4つの内訳ですが、English1, Introduction to Business, Business commnication in English 1, Listening &Speaking となっています。

English1 の内容ですが、少人数クラスでライティングのクラスとディスカッションの2種類に分かれています。やっていることは基本的な文法とライティングです。毎回宿題がでますが、そんなに苦しくはありません。内容は正直なところ高校生レベルです。履修するのはオススメはしません。龍谷大学でいう1回生の時の必修科目である英語Aとかを想像してください。

Introduction to Businessでは、文字通りBusinessの基本的なことを学びます。ミクロ経済・マクロ経済等の基礎を習います。文学部の僕には少々難易度は高いかもしれませんが、毎回新しい発見なので苦しみながらも理解できたときは面白いです。この授業はレクチャーとレビュー・プレゼンと2つのパートに分かれていて、1週間に1回ずつ授業が行われます。プレゼンに関してですが、グループワークです。私は、タイ人の学生と日本人とのグループで意思の疎通が大変ですが、まじめな人はすごく真面目にしてくれます。

Business commnication in English 1ですが、この授業が今期で1番難しいと思います。内容ですが、基本的にはビジネスライティングです。効果的な手紙やEメールの書き方など、ビジネスに関連した事柄を学びます。

Listening &Speakingは文字通り、リスニングとスピーキングです。ただしテストは筆記試験という…。この授業は履修して損はしないと思います。リスニングの際の注目点やどのように話すと効果的か等を学びます。先生はオーストラリア人で日本でも教えていたという経験の持ち主で、クラス全体のレベルも高くきっといい刺激になると思います。

アサンプションの授業はすべて英語で行われます。しかしながら上記にも述べたように、オーストラリアの人もいれば、タイの先生、中国人の先生もいます。履修するときに名前を確認するのが1つの重要なことです。例えば名前がJosephと明記されているとタイの先生の可能性はガクッと下がります。名前の確認もお忘れなく。というのが僕のアドバイスです。

2. カルチャーショック

カルチャーショックですが、大きなものはトイレと食事です。トイレですが、紙が流れません。むしろ紙がありません。寮のトイレにはついていますが、基本的についていません。そしてついていても流せません。便器の横にゴミ箱があるので、そこにポイします。そして、便器の横に備え付けのホースがあります。初め見たときはなんだこれは…と思いましたが、手動のウォシュレットです。きれいになってるかわからないときもありますが…。汚い話ですが、これがこの国で普通ですので、仕方ありません。3回くらいすると間違いなく慣れます。これを使用した後に初めはどうしたらいいのかわかりませんでした、なにせ紙が装備されていませんし…。

食事ですが、口に合う人は合うと思いますが、合わない人は合いません。そして量も基本的に少ないです。僕は合いませんでした。辛いものはとてつもなく辛く、甘いものは甘いです。エスプレッソと明記されているものにも大量の砂糖が入っています。緑茶にも砂糖を入れちゃいます。なにかしら入れちゃいます。甘いのがあまり得意でなく、苦いのが好きな僕にとっては大問題で、砂糖を飲んでいる感じもします。体重も初めの1カ月で一気に4キロ落ち、結構深刻です。

3. プレゼンテーション

ある日お話をいただき、プレゼンテーションをすることになりました。お話をいただくといっても、今の言葉で言う無茶ぶりです。初対面の人に「君はSAMURAIだからできるよ!!」と言われ、お話をいただきました。僕の先祖は農家です…とも言えず、引き受けることになりました。祖母は先祖は平家の落人と信じているみたいです…。さて、内容は「神道と宗教間対話」、宗教についてです。さらに講義という名目で300人の学生の前で発表ということみたいでした。僕は300人なんてまあ嘘であろうと思っていましたが… 宗教については無知であり、内容が内容なので周囲の人や、広田さんにも日本から助けてもらいながら、必死で勉強しつつプレゼンを考え…の日々が続き、少し病みつつ無事完成し安心したのですが、発表の際に、実際に300人以上の人がいたときはとても焦りました。さらに、本物の僧の方々と一緒に僕なんかがお話をしていいのか…と不安になりながら、…無事に終えることができ、とてもいい経験になりました。日本の宗教観は海外の人には、やはり奇妙に感じるそうで、「woo…」「oh~」といった声が多く聞こえました。このような話は簡単に舞いこんでくることではないですし、きっとこの留学生活で1番忘れられない気がします。写真でわかると思いますが、右から、お坊さん・一つ飛んで・お坊さん・宗教学専攻の大学院生という流れになっています。「あなたも僧になるのか?」聞かれた時は困りました。