Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アサンプション大学
2011年1月号 経済学部 H.K

この一年を振り返って(留学前と今を比較して変わったところ)

この一年を振り返ってみると、長かったような短かったような一年でした。ですが、この一年ほど自分自身の事、日本人としての自分、日本のことを深く考えることはありませんでした。去年の3月の初旬にタイにきて、期待と不安でいっぱいだったことを今でも覚えています。日本を離れてすぐに大地震が起きた時は映像だけで、本当に起こった実感もなく、自分自身のことで精一杯でした。特にアサンプション大学は海外からの留学生が多く、交換留学生に対して手厚いわけでもないからです。何をするのも自分自身の責任と自由を感じながら今まで生活してきました。

具体的に留学前と今を比較すると、英語に対する恐怖感がなくなりました。留学前は英語に対してものすごく臆病だった気がします。英語を話すのも、聞く事もほとんど機会がなく、自分自身英語に向き合う勇気もありませんでした。ですが、留学して英語や外国語しか通じない環境に身を置くと、初めて真剣に英語に向き合えるようになりました。初めタイに来た頃は、ろくに自分の言いたいことも言えず、相手の言うことも正確に聞き取れない日々が続きました。一時は英語を話すという恐怖心から、人と話すのを避けていた事もありました(笑)。正直今でも、自分の言いたいことの半分ぐらいしか表現できないかもしれません。ですが、この留学生活を送る中で、自分から積極的に英語で話しかけたり、人の話を落ち着いて聞けるようになりました。

そして、何より世界中に友達ができました。これだけは留学しない限り簡単にはできることではないと思います。交換留学が終わったから、終わりではなく、帰国しても留学で得たものを生かして、より良い人生を送れるように努力し続けたいです。

帰国後どう留学経験を生かす予定なのか(帰国後の予定)

派遣時期が3月までなのでアサンプションで取得した単位を、龍谷大学で認定されるまでに時間がかかり、卒業に必要な条件である124単位中の2単位不足で半年間卒業を延長することになりそうです。多くの友だちが就職の内定をもらい、先に卒業することは、喜ばしい事ではありますが、その反面とても寂しく感じます。帰国後は自分自身の将来を決める大事な半年になるので、自分の夢である公務員の試験勉強を一生懸命しようと考えています。それに加え自分の一年間の成果もかねてTOEICと中国語検定を受けたいと考えています(公務員試験で資格加点としても認められるので)。そして時間が許す限り、留学で学んだ語学力の維持と発展のため、そして世界の友人を増やすため、積極的に日本にいる留学生の輪の中に入って行きたいと考えています。帰国後はアルバイトをしながら勉強をしようと考えており、一つの候補としてタイ料理店を考えています(タイ語を話したり、学ぶ機会にもなるので)。

挑戦のすすめ!  誰にでも得意なことや苦手なことがあると思います。得意なことや、好きなことは、誰でも簡単に続けることができます。そしてまた、苦手なことから逃げることも簡単であり、一見すると楽な道のように見えるかもしれません。自分の場合はそれが「英語」でした。小学校から大学二回生まで、英語以外の教科は良い成績を残すことができましたが、なぜか英語だけは成績が悪く劣等感がありました。大学二年生の時点で必修科目の英語の単位も取り終え、経済学部なのでこれ以上「英語」を勉強する必要はありませんでした。そんな自分があえて留学の道を選んだのは、社会人になる前に苦手なことに挑戦する最後のチャンスだと考えたからです。そしてまた、留学が自分の人生の一つの夢だったからです。英語克服の第一ステップとして、二回生の後期から「英語コミュニケーションコース」を選びました。そこではネイティブの先生が英語で授業を行っています。そこで一から英語の基礎力をつけることができました。次に留学生をサポートする役割であるチューターに応募しました。集団面接のときにはほとんどが海外留学経験者でびっくりしましたが、最終的にチューターになることができました。寮で留学生たちと毎日共に生活する中で、留学の大変さや楽しさ、文化の違いを自分の肌で感じることができました。そして、最後に挑戦したのが交換留学です。TOEFLの点数が基準より低く一時は諦めかけていましたが、何とか交換留学生としてタイに留学することができました。今になって思うと本当に色々挑戦してよかったと思います。挑戦すれば必ず成功するとはかぎらず、失敗するかもしれません。でも、挑戦しない限り失敗して学ぶことも、何かを手にすることもできません。今何か新しいことに挑戦するか迷っている人がいれば、絶対に挑戦してみてください。そして、忘れてはいけないのが挑戦を支えてくださっている皆様への感謝です。この一年間陰で支えてくださった方々、この一年間お世話になった方々に対して、この場をお借りしてご挨拶させていただきます。本当に一年間お世話になりました、ありがとうございました。