Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アサンプション大学
2015年11月号 文学部 M.O

①治安、危険を感じた事、トラブルについて

タイは東南アジアということもあり、外国人はまず犯罪(スリやぼったくり)と衛生面に気を付けなければいけないというイメージがあると思います。私もバンコクに到着して数日間は街中で誰に狙われているか分からないとビクビクしながら歩いていました。しかし慣れてみると、案外安全です。自分の荷物をどこかに放置したりしない限り、ふつうに日本にいるように生活できています、それにしても油断は禁物なので、財布の中身を使う分だけ持ち歩いたり、できるだけ”が海外旅行客”に見えないようにするなどしています。大学の制服で歩くと、ぼったくられにくいと聞きます。また観光地やマーケットなどの人がたくさん集まるところはタイ人でもスリにきをつけています。

タイのタクシーは日本に比べると格安で快適なので、こちらの生活でタクシーは欠かせないものになります。英語が話せる人は少ないのでベーシックなタイ語を覚えていると便利です。基本的にタイ人は優しいのですが、中にはそうでない人もいます。以前友達とタクシーを利用したとき、お金を払うのに少し時間がかかってしまいました。するとドライバーの人はいきなり舌打ちしイライラしはじめ、私たちがお金を渡すと、叩き落すかのようにお金を置きました。大きなお金ではなかったのでよかったのですが、おつりもくれませんでした。こんなに乱暴なドライバーの人は初めてだったので、強く記憶に残っています。タイの生活に慣れてきて一人で行動できるようになってきますが、やはり万が一のことがあるかもしれないので一人でタクシーなどは避けるようにしています。また、この問題は交換留学生には気を付けようがないのですが、車通学の多いこの大学の付近ではよく交通事故が起こります。時には死者がでることもあります。そのため、先月は実際に事故で破損した車の一部を飾り、交通安全キャンペーンを行っていました。

 

②ロイクラトンフェスティバルについて

11月にロイクラトンという大きなお祭りがあります。農業が盛んなタイにとって川はとても偉大な存在であり、豊作を感謝する意味で灯篭(バナナの木や葉、花で創られたもの)を川に流す、同時に今までの罪を謝罪し洗い流すという意味があります。タイ各地でこのお祭りが行われますが、一番有名なものはチェンマイでのランタンを空にあげるお祭りです。私は当日にプレゼンテーションがありチェンマイには行けなかったのですが、ABACでもロイクラトンフェスティバルが行われたのでそちらに参加することができました。

ミスクラトン候補者とテーマ(今年は映画スター)に沿ったコスプレをした人たちによるパレードや、ミスコン、屋台、タイカルチャーダンスなどなど、本当にお祭りのようでした。自分でオリジナルの灯篭(50B)を作れるブースも出ており、私も作りました。タイ人でも買うばっかりでなかなか自分自身で灯篭を作ることは珍しいと言っていたのでいい経験ができました。ABAC内にある大きな池に灯篭を流しました。夜のキャンパスにキャンドルが灯った灯篭がいくつも浮かんでいる光景は本当にきれいで、とても幻想的でした。

この日はお祭りだから特別なのか、いつもはビシッッと制服を着ている警備のおばちゃんおじちゃんが、みんな色とりどりのアロハシャツでお揃いにしていました。なぜできるのか分かりませんが、パレードを先導しながら楽器も上手に演奏していました。そんなゆる~いタイの国民性がどこか愛らしく素敵だなと感じました。

ロイクラトンが終わった次の日から大きなクリスマスツリーが飾られました。