Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

復旦大学
2013年4月号 法学部 C.S

[この1年を振り返って]

去年の9月から始まった留学もあっという間に8か月が過ぎてしまいました。上海に来た当初は不安な事が多すぎて早く帰国したいと考えていましたが、今ではもう少し上海にいたいと思っているくらいです。

語学力の面では来たばかりのころと比べたら、だいぶ話せるようにはなりました。それでも流暢ではないし、ビジネスレベルには程遠いです。私の場合あと3年くらいは必死で勉強しないと使い物にならないと思います。しかしこの1年の留学で得た能力は後にも先にもきっと私の中国語学習過程において一番飛躍した1年になることでしょう。

留学期間中、特に前期は辛いことが多かったです。中国語が話せないのもそうですし、クラスの人間関係も疲れました。基本的に皆良い人たちなのですが、私が英語も中国語も話せないので話しかけられても、気のきいた返答ができずいつも落ち込んでいました。日本にいたころも人一倍人間関係に対しては神経質だったので、留学に来て外国人たちに対してうまく返答が出来ないと今相手を言葉で傷つけたのではないかなど、毎日そんなことで悩んでいました。そのたびにどうすればこれらの悩みを解決することが出来るかを考えると、結局は語学能力の向上につきました。ですので特に前期は将来の就職のことを考える余裕は全くなくて、周りの人達とコミュニケーションをとることに必死でした。今振り返るとこの中国語を使うしかない逃げ場のない環境が語学上達において一番の近道だとしみじみ思います。

色々述べましたが、私がこの留学で得られた一番貴重なものはやはり、様々な人々との出会いです。様々な価値観を持った人々と出会ったことで今まで自分がいかに閉鎖的な考えを持っていたかに気づく事が出来ました。また日本を客観的にみることが出来るようになりました。やはり実際に海外に出てみないと分からない事はたくさんありました。

復旦大学のアピールをするとすれば一番のポイントは、とにかく日本人、外国人問わず賢い人がたくさんおり、良い刺激をたくさんもらえる点だと思います。彼らと自分を比べて落ち込むこともありますが、やはり視野が広くて豊かな知識をもった彼らと交流することで色々な事が学べます。


[帰国後どう留学経験を生かす予定なのか]

帰国後私は単位認定はしてもらうものの、法学部のコア科目などの単位がまだ残っており、就職活動などを余裕をもってするために5年間で卒業する予定です。就職については、中国語レベルはまだまだな私ですが、なにかしら中国と関係のあるお仕事をしたいと考えています。また現在私はもっと中国語を勉強し続けたい気持ちが強く、中国語を学べる所に編入学も考えています。ただし日本では年齢が上がるにつれて就職するのが難しくなるし…など問題は山積みです。しかし、就職するにしろ編入学するにしろ留学していたころのように一生懸命学び吸収する姿勢は忘れないようにしたいです。

もし私が2回生か1回生で留学していたらもっと余裕を持って帰国後の事も考えられたと思います。だからもし留学を考えてる人がいたら早めに行動を移すべきだと思います。

 

[教学旅行について]

4月8日から4月13日まで教学旅行がありました。自由参加ですがほとんどの人が参加します。予算は交通費、食費すべて込みで800元なのでとても格安旅行です。旅行先は・北京・西安・大同、平遥 ・アモイ ・成都 ・桂林 ・張家界の中から行きたいところを選びます。私は張家界を選びました。張家界は今年一番人気だったらしく定員の120人がすぐにうまってしまったそうです。行き帰りともに火车を利用しました。片道22時間ほどかかります。火车内は三段ベッドがたくさんあり、そこで寝なければなりません。スペースは狭くベッドの寝心地もあまりよくないので結構疲れます。到着し最初は凤凰というところに行きました。観光は中国の古い街並みを見ることができとても楽しかったのですが、夜に宿泊するホテルの水道が壊れてしまったらしく、翌日の早朝でないと直らないなどといったトラブルがありました。

翌日は索溪峪に行きました。ここは映画アバターの景色のモデルとなった場所でとても壮大な景色が広がっています。結構歩かなければならないのでとても疲れますがそんなことも忘れるくらい素晴らしい眺めです。ずっと上海のビルに囲まれて生活していたので、全く別世界に来たような感じでとても楽しかったです。