こんにちは。デリー大学に留学している国際学部のM.Kです。今月はデリー大学の留学を終えて、①この留学を振り返って ②留学経験をどのように活かすかをお伝えします。
①この留学を振り返って
私はこの10か月間の交換留学の目標として1, 異文化理解を深める 2, 日本文化に関するワークショップを開くの2つを掲げていました。このパートではこれらの目標を中心に留学生活を振り返っていこうと思います。
まず、1つ目の目標に関しては概ね達成できたのではないかと考えています。”異文化理解を深める”うえで、様々なアプローチが考えられると思いますが、私が所属していたカレッジでの”教育”といった分野からはもちろん、街の屋台で買い物をする際に見えてくる”経済”の格差、毎日のように街で飛び交う様々な”言語”、その州・村を成り立たせる”政治”など、多くの側面から異文化を身をもって体験することができました。ただし、インドは州、踏み込んでいえば町・村ごとの文化が濃く、それぞれの場所にそれぞれの社会・文化が根付いています。そのため、私のノースデリーを中心とした経験はインド文化のほんの一部に過ぎないということです。これらを踏まえ、まだ実際に行ったことのない州や町、村の文化についてより知りたいと感じましたし、理解を深めていきたいと思いました。
そして、2点目の目標に関しては個人としてのワークショップ開催は達成できませんでした。しかし、私の暮らしていた留学生寮で行われた外部の学生・関係者らも参加するイベントAnnual Guest Nightにて、浴衣を着用して日本の伝統舞踊、日本舞踊をお披露目しました。他にも、日本の伝統衣装である浴衣だけでなく、和傘や扇子などの和装小物についてもランウェイを歩きながら説明を行いました。インドのみならず世界各国の伝統文化を共有しあうことができ、非常に有意義な時間でした。イベント前後もそれぞれの催しや衣装に関してどのような意味が込められているのかなど、その国の歴史も知ることができ、「それらの背景が現代にどのような影響をもたらしているのか」を考えるきっかけになりました。
町の中ではインド、寮に帰れば世界各国の文化に触れることができた環境は私にたくさんの刺激を与えてくれ、その中で得た学びの数は数えきれないほど多く、計り知れないものでした。
②留学経験をどのように活かすか
私がこの留学経験を通して身につけた能力は、上記に挙げた文化など学際的なものだけではないと思っています。例えば、確認・交渉能力です。インド(の特に都市部)では理解力が速く、いかに効率的に物事を進めていくかが重要です。そのため、話の初期段階で勘違いされた状態で「分かった!それなら~」と話が別方向に進行してしまう時があります。その際は、自身の主張した内容が確実に相手に伝わっているかどうかを必ず”確認”する必要があります。加えて、インドは街に数々のマーケット(屋台)が存在しそこでは商品に値札がついていないため、その商品を購入したい場合は基本的に値段”交渉”から始まります。この時にも相手が希望する値段(主張)を全て聞き入れるのではなく、自分の希望も主張することで高額請求の詐欺や購入後のトラブルを防ぐことができます。これらは、元々先に出た相手の意見や主張に対し自分自身の意見や考えを変えるまたは作るタイプであった私にとって、「あなたの意見・希望は何?」と問われることで「まず自分は何が良いか」を考えるようになりました。
他にも、インドの人口はピラミッド型で若年層が多く、それに付随して学生の数も多いですが、入学・就職などの数には限りがあります。その背景から、質問や活動の立候補などは積極的に行う姿勢の学生がほとんどです。また、彼らは「少しでもやってみたい・行ってみたい気持ちがあるなら積極的に手を挙げるべきであり、失敗したならばそこで学べば良い」という精神で、失敗を恐れず、躊躇なく学習・活動に参加していました。彼らの取り組み方に対して私は相手の状況や空気感を考えすぎて身動きが取れなくなってしまう性格だったため、そういった姿勢に背中を押されていましたし、留学前と比べて躊躇なく「質問やお願いは一度してみる」というスタンスに変わりました。
留学の中で身につけられたことはこれだけではありませんが、これらの能力はこれからの学習・就職先のみならず、日常生活などの基本的なコミュニケーションにおいても重要な力だと感じています。今後は、今回身についたこれらの能力を維持して発揮することを心掛けていきたいと考えています。

今回で今期(2025~2026)デリー大学留学のマンスリーレポートは終了になります。
私自身、今回が本学からデリー大学への初めての派遣留学ということもあり、不安や期待を抱えながらのスタートでしたが、多くの学びと貴重な経験を得ることができました。
このレポートが、今後デリー大学への交換留学を検討している方々の参考になれば幸いです。そして、このレポートをきっかけに、デリー大学やインドへの留学に興味を持つ人が少しでも増えてくれたら嬉しく思います。
改めて、最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。