Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

京畿大学校
2019年3月号 文学部 R.O

・オリエンテーションについて
 
韓国に到着した次の日、早速オリエンテーションがありました。オリエンテーションの説明は、他のヨーロッパ圏やアメリカなど様々な国の留学生に向けてまとめて行うので、すべて英語で説明されました。オリエンテーションの主な内容は今後の授業や休暇のスケジュール、寄宿舎の生活についての注意事項、それと一緒に外国人登録証の書類記入も含まれました。外国人登録証については書類と写真、申請料を提出すれば後は学校側が申請してくれるので有り難かったです。最初のうちはなにかと白背景の証明写真を求められる場面が多かったので、多めに持ってくる必要があると感じました。そしてオリエンテーションはPPTで映し出されるスケジュール表を見てある程度は内容を把握できたものの、理解できない部分も多々ありました。教室でのオリエンテーションの次にはキャンパスツアーが行われました。バディー達と一緒に大学を回り、施設を紹介してもらいました。常時わからない点は後から担当のバディーから韓国語で補足してもらいましたが、そもそも私は韓国語の聞き取り能力も対話能力もほぼ無いままの状態で留学に臨んだので、それもあまり理解できませんでした。なので一緒に来たもう一人の交換学生の子にかいつまんで教えてもらい、なんとか状況を理解するような状態でした。留学に来た日本人学生が私一人ではなくて心底良かったと思いました。
 
 
・留学の目的の差異
 
私が留学に来てから一番驚いた事、それは「留学に来る目的の違い」です。私が留学をするにあたっての主な目的は「韓国語の理解および対話能力の習得」です。しかしヨーロッパ圏やアメリカなどの他の留学生達の目的は言語の習得ではなく「韓国の文化や経済状況を学ぶ」事のように感じられました。自己紹介の時に専攻を大方言うのですが、国際的な経済やマーケティング、文化を専攻している人が多くいました。その専攻に向けての学習、見聞を広げる一つの手段として東アジアないし韓国について学びに来た留学生が多い様子に思われました。授業でも英語で行われる専門的な授業を取る留学生がほとんどで、彼らは韓国語を習得する為に留学に来たのでは無いのだと衝撃を受けました。彼ら達は当たり前のように英語を用いる上、英語でバディーとも意思疎通をしています。その為韓国語を用いる留学生は少なく、私達日本の学生が韓国語を少し理解する様子を見せるだけでバディーの方達に上手だと驚かれました。でも実際には、私の韓国語の能力は低いものでした。その為、私は英語も韓国語もほぼ出来ていない状態の中、英語や韓国語で話が進んでいき、どんどん周りから置いていかれているように感じられて不安と焦燥に駆られました。私は韓国語だけ習得できればいいと考えていましたが、そもそもの留学の目的の違い、ましてやここまで英語能力が求められる場面があるとは思いもしませんでした。これからの留学生活では韓国語の習得だけではなく一定の英語能力も必要だと考えました。