授業紹介1<写作と口語について >
中国語能力によって数段階にクラス分けされるのですが、今学期は前学期よりも少し上のクラスに入ることができました。
授業内容において、前学期と今学期の大きな違いは授業の種類が一つ増えた事です。前学期では総合、口語(スピーキング)、リスニング、閲読の四種類の授業でしたが、今学期からは写作という授業が増えました。写作とは作文のことで、私のクラスでは週に一度300字以上の作文を書くという宿題が出ています。作文は外国語学習に効果的だとはよく聞きますが、前学期に自主的にする事は無かったので、こうして宿題として出される事で作文を書く機会が出来たことは良かったと思います。
他の四つの授業についてですが、口語の教科書の難易度は比較的低いと思います。出てくる単語や文法はすでに知っているものも多く、先生も教科書は簡単だと言っています。そのため、他の教科で習った単語や文法を使って話すように言われるのですが、これが意外と難しいです。私が思うに日本人は、インプットは得意でもアウトプットは苦手な傾向があるように思います。実際、欧米出身のクラスメイトは最近習った単語や文法をふんだんに取り入れて話しますが、日本人は失敗を恐れるため使い慣れた単語や文法を使おうとします。私もそうなのですが、その時先生に言われた「あなたが話す中国語はすごく単純。もっと下のクラスの人でもこれくらい話せる。この班の生徒ならもっと難しい単語と文法を使いなさい」という言葉が忘れられません。
前期に失敗してもいいから話しなさいと先生に言われて以来、改善されたと思っていましたが、まだまだだと思い知らされました。
授業紹介2<総合とリスニング、閲読について >
まず、一番難しくなったと思う総合についてです。総合と言うと何の事なのか分かりにくいですが、閲読と教科書が違うだけでやっている事はほとんど同じだと思います。単語と文法を学びつつ、長文を読み解いていくというものです。前学期と比べ、何が難しくなったかというと、一番あげられるのはその単語量です。前学期では一つの単元につき新出単語は20個程度でしたが今学期はその倍の40個以上になりました。前学期ではその単語の発音を1人ずつ確認された後、ちょっとしたミニゲームで単語を頭に定着させることが出来ましたが、今学期からは先生が単語の意味を説明するだけなので定着させるためには自習がより大事になりました。
次にリスニングについてです。
リスニングの新出単語は少なく、文法も知っているものが多いです。しかし、新しく習う文法は日常生活で活躍するようなものも多く、友達と話す際にとても役に立っていますし、友達も意識して使おうとしているように感じます。リスニングの内容自体は面白いものが多いのですが、前学期に比べて文章量が一気に増え、少し気をぬくと全く分からなくなってしまいます。
最後は閲読です。
前学期にも言える事ですがなぜか閲読の先生は喋り方の癖が強くとても聞き取りづらいです。
肝心の授業内容についてです。閲読はほとんど総合と同じと書きましたが、こちらはHSK(中国語能力検定試験)に特化した教科書を使います。前学期と比べ、本文についてはそこまで難易度は上がっていないと思いますが、総合と同様に単語量やその難易度が跳ね上がりました。新しい文法を覚えるよりも、新しい単語を覚える方が簡単なので、この閲読と総合をしっかり復習しておくと今までどう言えば良いのか分からなかったことも話せるようになり楽しいです。
写真は今学期の教科書と、この記事とは関係ないですが11月の北京です。