・現地の学生、友人について
まず現地の学生についてですが、北京大学・清華大学ほど知名度はありませんが、それでも中国人民大学は国内屈指の大学であることには変わりありません。私はここの学生の勤勉さや、賢さには毎回驚かされてばかりです。日本の大学と何が違うか?と言われると決定的に勉強量だと思います。人民大学の学生と中国語で話が息づまると、よくここの学生は「英語話せますか?」と言います。恥ずかしながら私は英語が全くダメで「できない」と答えたら少し困った顔をされます。聞いた話によると、人民大学に限らず中国の上位大学クラスになると英語が実用的に話せるレベルに達していないと合格できないらしいのです。改めて中国の大学生の英語のレベルは日本に比べ格段に高いという印象を受けました。
そして、私の中国人の友達は大部分が「桜会」と呼ばれる大学で日本語を専攻している人たちです。彼女達(約8割が女子生徒のため)の日本語の上達の速さもさることながら、勉強に対する意欲が非常に強いのでこちらも良い刺激になります。さらにクラスの友人ですが、よく会話をするのがイタリア人二人の女性で、彼女たちは非常に日本に興味をもっていて独学で日本語も勉強していると聞いて驚きでした。
・「劳动节」について
中間テストが終わってすぐに5月の初旬から一週間ほど「劳动节」という祝日に入ります。私はこの休み期間を利用して「西安」に旅行へいきました。すでに私の先輩がマンスリーレポートで書いているのですが、この旅行の最初の列車で財布が盗難に遭うという大失態をしてしまいました。幸い財布と銀行カードは列車のゴミ箱に捨てられていたらしく無事に見つかったのですが、現金はすべて抜かれていました。そんなトラブルもあって最初はへこんでいたんですが、「西安」に来たからには楽しまなければ非常にもったいないので、気持ちを切り替えました。
私たちは初日にホテルのにあった貸し出し用の自転車で西安の街並を観光しました。その最中でも自転車がパンクするトラブルが起きたのですが、すぐ近くにあった修理屋に持っていくとたった2元でパンクを直してくれました。日本と全く同じ方法で直すのにここまで値段が違うとさすがに驚きでした。二日目は西安の代名詞ともいえる「兵馬俑」を見てきました。実物でみるとやはり圧巻といった規模の大きさでした。そして改めて自分の専攻が中国歴史であることから、世界でも有数の歴史的遺産に訪れることが出来る幸せを感じました。三日目は中国五山のひとつである「崋山」へ行きました。祝日中とあってロープウェイで大体一時間半は並んだでしょうか、しかし山の頂上から見る風景は想像以上に絶景でした。最終日はあえて計画を立てず、個々お土産巡りの時間にあてました。初めての旅行は財布を盗られたことを除けば非常に充実していました。次は期末テストが終わると長い夏休みに入るので、必ず旅行に行きたいと思っています。