Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2012年9月号 文学部 S.K

・授業について②

新しく北京へ留学に来た生徒達と入れ替わり、留学生全体の雰囲気は以前と変わった気がします。前期は中級班に所属していましたが、今学期は高級班へクラスを上げました。半年前何も聞き取れず、そして喋れずにどうしようもなかったスタートと比べると、今回は若干の余裕を持ちつつも、クラスのレベル自体少し高めですが丁度いい環境だと思っています。「精读」「听力」については教材のレベルは上がったものの、以前の授業内容は変わっていません。しかし「阅读」については授業のスピードがぐっと上がりました。「口语」についてはこれまた非常に変わった授業をする先生で、みんなの前で毎回スピーチをして会話慣れをすることに重点を置いているようです。今のところついて行けないという状態ではないので、安心して授業を受けています。それとリスニングや語彙力を鍛えるために、人民大学の本科生の授業にも参加しているので前期より毎日が忙しいような気がします。

 

・治安、危険を感じたこと、トラブル等について

みなさん知っての通り現在日中の関係は「尖閣諸島問題」により非常に緊張した状態であると言えます。いたるところに「尖閣諸島は中国のものだ」という文字が掲げられ、ニュースも連日のように流れています。学内の一部では学生による行進や、北京の日本大使館がある場所では大規模なデモが連日のように行われていたということを耳にしました。実際私が買い物へ行くと「日本人か?韓国人か?」と質問をされたことが何回かありました。「日本人だ」と言うと明らかに嫌そうな顔をされます。友達や社会人の方から聞いた話では、日本車が無差別に攻撃され、多くの日本料理店も営業できない状態になり、タクシーなどでは乗車拒否は当たり前、と言った状態が相次いでいたようです。現在中国と日本の政治的な関係は最悪の状態であることは間違いないのですが、その影響で直接被害を受けたことはまだありません。