Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2012年6月号 文学部 S.K

*期末テストについて*

形式は中間テストの時と大差ありません。基本的に授業で勉強している内容から出題されるのがほとんどなので真面目に授業に出席していれば、テスト自体はさほど難しくないと感じます。ただし、口語のテストにおいては普段の生活の中で自分がどれだけ中国語で会話をしているかが試されると思います。語学は付け焼刃で暗記するものではないので、積極的に自分の知る限りの中国語でクラスの外人や、中国人に話しかけることで「会話慣れ」をすることが大事だと思います。漢字圏内である日本人は中国語を学習する上で「読み」「書き」が武器になります。しかし漢字圏外である外国人は「話し」「聞き」の能力が非常に高いと感じます。しかし読み書きの力はテスト(特にHSK)では圧倒的に日本人は有利に働きます。ただ、私はテストの点数にこだわるよりも、留学に来ている以上はより多くの人と中国語で喋る方がよっぽど充実し、中国語の伸びや楽しさを感じられると思います。

 

*夏祭り・討論会*

今月上旬、北京に住む日本人の大学生主催による夏祭りが催されました。私はその祭りのスタッフとして参加しました。仕事内容は「チョコばなな」作りに割り振られ、最初は「チョコ溶かすだけっしょ」と安易に思っていたのですが、意外にそうでもなく、さらに中国はチョコレートの値段がほかのお菓子などに比べ高いというのもネックの一つでした。当日には人民大学の日本語学科の子たちが協力してくれて、正直売れるか不安だった「チョコばなな」はあっという間に売り切れました。さらに、チョコレートが余ってしまい、もったいなかったので急遽バナナの代役を探しに行き、もはやチョコばななに関係なくフランスパンにチョコをかけただけの「フランスチョコぱん?」もすぐに完売しました。中には「そのチョコ売ってよ!」という中国人が何人もいました。さすがは甘党大国中国。祭り自体も非常ににぎわい個人的には大満足でした。

さらに中旬には「日中青年交流会」に参加してきました。内容は中国人とお話しするだけと聞かされていたのですが、いざ会場へ行ってみるとなにやらTシャツと番号の書かれたシールを渡されました。そしての見るからにお偉いさんのような方が舞台で挨拶をした後に、司会者の方が内容を説明し始めました。話を聞くと「同じシールの番号のパートナーと討論するテーマを選び、一時間話し合う時間があたえられ、その後抽選で選ばれたペアは舞台の前に出て、日本人は中国語、中国人は日本語で3分間の討論をする」といったものでした。結局私は抽選で当たってしまい、舞台に出てパートナーの女の子と「日中のラーメン」について話をしました。予想通り結果はがんばったで賞でしたが、度胸は少し付いた気がしました。

このような行事や交流会は日本で滅多に経験出来るものではないので、積極的に参加した方が留学生活は有意義に働くと思います。

 

 

*前半戦終了とこれから*

2月から始まった留学生活の前期も終わりました。私は29日にまず上海に向かいます。休みシーズンはホテルの予約が取りにくいということを前回の旅行で学んだので、今回は早め早めの行動が功を奏し、ホテルの予約はすんなりいきました。そこから2週間ほどかけて各地を旅行し、日本へ一か月間一時帰国するつもりです。日本への一時帰国は「もったいない」という声も多いのですが、なにしろ寮の学生のほとんどが帰国してしまうのでかなり暇になるからです。恥ずかしながら日本食離れがあまりできていない私にとって、日本に帰る楽しさはとても大きなものであります。一時帰国においての一番の心配はやはりリスニング力が衰えること。これについては日本に留学している中国人、また夏休みを利用して日本に来る中国人の友達が何人かいるので、彼らと会って中国語を話す時間を作る予定を立てています。

最後に、期末テストが終わった後に先生に感謝の意を込めてサプライズケーキを送った写真と、クラスメイトととの写真を載せておきます。