Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2013年7月号 国際文化学部 M.R

・試験について

一つの学期に大きなテストは二回あります。中間テストと期末テストが成績になります。科目はリスニング、作文、口語、文法、閲読の5つなのですが、科目によっては中間テストがないものもあります。そして先生によっては出題の問題をテスト前に指摘しておくこともあったりと日本より比較的ゆるいテスト形式だと思います。私はテストに関してそんなに心配しなくていいと思いました。ですが日頃コツコツ勉強をしていなければいけないのはもちろんのことです。テストの出し方はクラスによって、また先生によって違いますが、例えば私のクラスの口語のテストは発音のテストとそのあとに二人一組になって教科書の内容に則ってプチ討論会をするというもので、教科書の内容からさらに考えを深め、自分の意見をはっきり言えなければいけません。それでもテスト前に一生懸命勉強するよりも毎日予習復習をしていれば何の心配もいらないと思います。


・中国人のおもしろい質問

最近気づいたとこがあります。初対面の中国人と話をするとき中国人は大抵同じ質問を投げかけてくるのです。例えば、日本にはいくつの民族があるの?という質問は頻繁にあります。日本人の感覚からすればちょっと変な質問に聞こえますよね。中国では50余りの民族からなる国です。そのほとんどが漢民族ですが、ちょっと田舎の方へいってみると全く違う国にきたような違った顔立ちの民族に会うことができます。またその地方で話される言葉は全く違う文字、全く違う言葉で話されるため同じ中国人でも全くわかりません。そして地方では共通語を話せない人もいます。このように民族性が強い中国人からみると日本にも民族があるように思われているようです。私は日本にはアイヌなどの伝統は少しは残っているとはいえ、日本人には民族意識はないんだよと答えるとみな意外そうな顔をしています。

また、この質問も多いです。日本ではまだ男女の差別が残っているよね?この質問をしてくる理由は日本のドラマや映画では日本の女性は男性の後ろで静かにしているだとか、夫に敬語で話をするというシーンをよく見るからだそうです。考えてみると確かに中国にはそのような習慣はないと思います。どちらかというと中国では男性より女性のほうが気が強く、存在感も男性より強いと感じます。日本では実際男女の差別はなくなってきてはいますが、中国の男女の感覚から見れば日本はまだまだ遅れているようです。

中国人の性格は日本人より比較的強く、圧倒されてしまうことがたびたびあります。ですが私も少しずつ中国色に染まることで成長できた部分もたくさんあります。それでも日本に帰って成長したねといわれるか、はたまた気が荒くなったねといわれるか、心配でもありますが・・・。