Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2013年10月号 国際文化学部 K.Y

・授業紹介

私は今期、高級Aというクラスで勉強をしています。学期が始まり1週間はお試し期間のようなもので他のクラスを自由に見学することができます。私は、先学期中級A1というクラスにいたため、レベルを2つ上げた高級Aのクラスではなく1つ上げた高級Bのクラスに行こうと考えていました。しかし、このクラスはすでにクラスの人数が30人以上と大人数になっていたため行くことを許されず、高級Aに行くことになってしまいました。一番上のクラスということもあって今までとレベルが違い過ぎ、最初は泣きそうな思いをしながら授業を受けていました。授業内容は先学期と同じ精读、口语、听力、阅读、写作の5つです。しかし、人間というのは本当に不思議なもので自然とこの状況に慣れていくものなのです。今は、分からない部分もありますが、最初泣きそうになっていた頃よりもきちんと分かるようにはなっています。

精读は単語のレベルが格段に上がっていると思います。今までは、日常的に良く使われる単語であったり、よく使う単語でしたが、今回の単語は絶対に日常生活では使わないだろうと言う単語や、意味の推測もできないような単語が並んでいます。しかし、文章自体はそんなに難しくないので、文法と単語の意味さえ理解していれば問題無いです。時々教科書の内容を要約しろと言われてドキッとする事はありますが

口语は今までとは全く違うように思います。まず、教科書に会話文がありません。文章があるだけなので、この文章を理解し、みんなでこの話題についてどう思うのか一人一人意見を言うような授業を行っています。教科書の文章だけでなく時事問題についても討論のようなことをする時があるので、時事問題について理解しておく必要があります。

听力、阅读、写作は今までと同じような授業の進め方なので説明は省略します

授業以前にクラスを選ぶ際に言えることは、自分のレベルよりも上のレベルを選ぶことです。最初は辛く、意味も分からないかもしれないですが、予習復習、授業をきちんと聞いていればすぐ分かるようになります。自分に合ったレベルのクラスに入ることも重要かもしれませんが、自分の力を伸ばすには、上を目指すのも良い方法だと思います。

 

HSK

授業についての話をしたのでついでと言っては何ですが、HSKについても書きたいと思います。

私は夏休み前に5級を受けました。よく聞くのは、5級は日本人が合格して当然だという話です。確かに日本人は元々漢字に慣れているので、読み方は分からなくとも大体の意味は推測出来ると思います。しかし、合格して当然とは言い切れません。私自身5級は合格しましたが、かなりギリギリでの合格だと思います。作文問題で、漢字が出てこなくなるというハプニングが起こりました。とても簡単な漢字なのですが、思い出そうと思えば思うほど出てこないのです。HSKの過去問題や疑似問題を解いていた時には全くなかったことということもあり、ただでさえ緊張しているのにさらに緊張してしまいました。そして、時間が余らず見直しをする事もできないという最悪の事態にも陥りました。

日本人だから勉強しなくても大丈夫という考えを信じ、全く勉強をする事なく試験に臨む方もいるらしいのですが、こんなことは絶対にしないでください。

そして、6級についてですが、5級とのレベルの差がありすぎてはっきり言うと簡単に合格出来るものではないと思います。留学に来ているからには合格して帰りたいと思っているのですが、問題形式も違い、作文問題は文章を一通り読み、文章は回収され、自分の記憶力を頼りにこの文章の要約と自分の考えを書かなければならないのです。聞いた話によると、HSK6級と中国の高考(日本のセンター試験のようなもの)のレベルはほぼ同じらしいです。

留学をしているからといって確実に受かるものではないと思います。常日頃の努力と、どれだけHSKの問題に慣れるかが合格出来る鍵だと思います。