Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2016年10月号 国際文化学部 S.Y

カルチャーショックについて

留学には良い意味でも悪い意味でもカルチャーショックがつきものです。中国への留学も例外ではなく、身近な国であるにもかかわらず、実際に現地で生活するとその文化の違いに驚かされます。今回は、私が衝撃を受けた文化をいくつか紹介します。

・接客態度

中国のレストランでは、テーブルに案内されメニューを渡されると、店員さんが注文を取るためにテーブルの横で待機するのが一般的です。メニューは分厚いし、料理名は読めないしで、なかなか注文が決まらないでいると、店員さんからイライラしている雰囲気が……。ゆっくりメニューを見たいときは、店員さんに「先看看菜单,决定后再叫你。」と言ってあげてください。また、常に無表情だったり、けんか腰で接客する店員さんがかなり多いです。スーパーで客と殴り合いのけんかをしているのを見た時は衝撃でした。でも、話してみると意外と親切だったりするので、それはそれで衝撃です。

・日傘日傘

中国人女性も日本人女性と同じく日傘をさして日焼けを防止します。でもその程度が日本と全く違います。年齢を問わず皆が日傘をさすので、晴天でも傘だらけです。しかも彼らはどんな状況であろうと日傘から手を放しません。山登りをしていても、人込みの中でも日傘は絶対です。夏の中国はとても日差しが強いので日傘をさす気持ちは理解できますが、人込みで日傘をさすのだけはやめてほしいです。この夏は人込みの中、容赦なく傘が目に刺さってくるという危険に度々晒されました。

・カップル

街を歩いていると、老若男女問わずやたらといちゃいちゃしているカップルが目につきます。手を繋いだり、肩に手をまわして歩いているのは当たり前の光景ですし、バスや電車の中で二人だけの世界に入り込んでいるカップルも珍しくないです。中国人カップルを見ていて感じるのは、女性が強いということです。大体の場合、彼氏は彼女のハンドバッグを肩にかけて、空いている手で彼女の肩を抱いて歩いています。また、人前で彼女に一方的に怒鳴られている彼氏の姿もよく見かけるので、中国人男性も苦労してるんだなぁとちょっと同情してしまいます。

 

10月のイベント

気温が零下になる日も増えてきて、冬がやってきた!という感じがします。こんなに寒いのに「暖气」は11月中旬まで付かないそうです。しばらくは着込むことで耐え凌ごうと思います。さて、人民大学では10月上旬に「国际文化节」という留学生が主役になれるイベントがあります。「国际文化节」におけるメインイベントは、各国がブースを出す「风情展」とステージパフォーマンスがある「闭幕式」です。日本は「风情展」で、焼きそば、カルピス、水風船を売りました。数日前から日本人留学生全員で準備をし、当日は浴衣を着て接客しました。売れ行きは思っていたよりも好調で、出店した国の中では一番の売り上げを出すことができました。ちなみに、ブースで出た利益は全て自分たちのものになります。そのおかげで、打ち上げがちょっと豪華だったので嬉しかったです。「闭幕式」ではソーラン節を披露しました。一週間毎日練習して、本番では日本らしい息の合ったパフォーマンスを披露することができたと思います。闭幕式を見に来ていたルームメイトも日本のパフォーマンスを褒めてくれました!「国际文化节」は他国の文化に触れたり、他の留学生と交流できるだけではなく、普段あまり会うことのない日本人留学生どうしが交流できる機会でもあります。こういう機会はなかなかないので、ぜひ積極的に参加してみてください。

10月にはもう一つ楽しいイベントがあります。それは「万圣节(ハロウィン)」です!中国のハロウィンも日本とほとんど同じで、みんなで仮装してパーティーをするというのが一般的です。週末の2930日には、北京の様々な場所でハロウィンパーティーが開催されていました。今回私が参加したのは、IDEAという人大の国際交流団体が主催するハロウィンパーティーです。会場は思いのほかにぎわっていて、参加者は留学生と中国人学生が半々くらいでした。かなり凝った仮装をしている人もいるのでけっこう面白いです。私も恐竜の着ぐるみを着ていって、いろんな人と写真を撮りまくりました。

国際文化祭

neon party ハロウィン