Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2016年9月号 国際文化学部 S.Y

余暇の過ごし方

海外留学においては、授業以外の時間をどう過ごすかというのも大切ですよね。人民大学の場合、語学留学生の授業は毎日午前中の2コマのみで、土日の授業もありません。ですから、留学中の半分以上の時間は自由時間だといっても過言ではないです。平日はほとんど毎日8時から授業が始まるので、正直午後は昼寝したくて堪りません。しかし、そこはぐっとこらえて時間を有効に使いましょう。自主学習や中国人との相互学習、週1で放課後に開講されるHSKの無料講座に参加するのもいいと思います。HSK講座では基本的にHSK5級の問題が扱われます。指定の教科書を購入する必要はありますが、講座自体は無料なので、すでに5級を取得している人も多数参加しているようです。

勉強もいいけど、せっかくの余暇だから好きなことをして楽しみたい……。そんなわけで、最近の私は、友達やルームメイトと一緒にショッピングをしたり、料理を作ったり、卓球やバトミントンをして遊ぶことが多いです。料理に関してですが、寮には厨房という部屋があるだけで、調理器具は全て自分で揃えなければなりません。ですから、調理器具は共同購入したり、料理をしたい時だけ人から借りるといいです。自分で料理するのは面倒ですが、留学生の友達に日本食をふるまうととても喜んでくれるのでやりがいがあります。

また、最近私はネイルにハマっています。日本ではアルバイトをしていたのでネイルをする機会はほとんどありませんでした。留学中はバイトによる制限もないですし、中国のネイルは日本の2分の1以下の値段でできて、質もそこそこいいです。おすすめのネイルサロンは、学校からバスで30分ほどのところにある六道口金马大夏内のネイルサロンです。ネイリストに希望のデザインを見せれば、その通りにデザインしてくれます。値段は100200元ほどです。

新学期が始まり、サークル勧誘も活発に行われるようになりました。人民大学にはユニークなサークルがたくさんあります。留学生も参加できるので、今学期からはサークルにも参加してみようと思います。ちなみに、私が加入を考えているのはヨガサークルと、書道サークルです。

ネイル サークル勧誘

 

夏休みについて

人民大学は他の大学と異なり、夏休み中も無料で寮生活を続けることができます。しかし、ほとんどの留学生は帰国や旅行で寮を出るため、夏休みの留学生寮は閑散としています。私もこの夏休み中はほとんど寮から離れていました。一時帰国したり、中国国内で旅行したり、合宿に参加したり、なかなか充実した夏休みでした。さて、それでは私の夏休みをさらに詳しくご紹介したいと思います。

大同 6月末

夏休みが始まってすぐ、北京から火车で6時間のところにある大同に行きました。大同の見どころは、世界遺産にも指定されている「云岗石窟」と、絶壁に建っているお寺「悬空寺」です。どちらも大同市内から離れているので、1日で回ろうと思うとタクシーを貸切るしかないです。バスを使えば安く済むので、大同旅行は2日間がベストと思います。また、市内には城壁やたくさんのお寺があります。大同は歴史が感じられる素敵な街だったのですが、ただひとつ残念だったのは、名物の刀削面以外これといった食べ物がないということです。

云冈石窟 悬空寺

一時帰国 7月上旬

関西空港に到着した瞬間から日本の綺麗さに驚きました。ゴミは落ちていないし、全く変なにおいがしない!日本にいたら当たり前のことですが、そんな些細なことにまで感動してしまいました。また、一時帰国の目的のひとつである“お母さんの手料理”を食べることができてとても幸せでした。久しぶりに家に帰ったことで、親のありがたみが実感できました。

厦門 7月中旬

日本からそのまま厦門へ入国しました。夏の厦門は蒸し暑くて、毎日温室の中にいるような気分でした。厦門で絶対に外せないのはコロンス島です。コロンス島の魅力は、中国だとは思えないレトロで洋風な街並みです。コロンス島の中心に日光岩という高台があるのですが、そこから見える景色は格別ですよ!

コロンス島 コロンス島 ホテル

笈川塾 夏の特訓クラス 7月下旬

この特訓クラスは、北京を中心に活躍している日本語教師の笈川先生が主催する日本語特訓クラスです。本来は日本語を学ぶ中国人学生向けの特訓クラスなのですが、日本人留学生も参加することができます。今回私は夏の特訓クラス第1期(10日間)に参加しました。中国全土から集まったたくさんの中国人学生と寝食を共にし、一緒に勉強する10日間は忘れられない思い出になりました。

笈川塾 笈川塾 会場

内モンゴル 8月上旬

内モンゴルといえば草原と砂漠ですが、どちらも個人ではかなり行きづらい所にあります。そこで、内モンゴルでは初めて中国人のツアーに参加してみました。交通費と宿泊費、食費しか含まれていない格安ツアーだったので、乗馬や駱駝に乗るアクティビティなど、毎回追加料金が取られました。しかも宿泊施設のゲルではシャワーが壊れていました。かなり損した感じがします。でも、普段できない体験ばかりだったのでわりと楽しかったです。

砂漠 内モンゴル

西安 8月上旬

さっそく笈川塾で知り合った友達を訪ねて西安に行きました。西安には兵馬俑など歴史的な名所がたくさんあります。ただ、夏の西安はほんとに暑いので観光する気力がなくなります。郊外は日中に行くしかないですが、街を見て歩くなら夜がおすすめです。夜は街のライトアップがきれいですし、屋台もたくさん出ています。

兵馬俑 鼓楼

九寨溝、黄龍 8月中旬

西安から飛行機で九寨溝に向かいました。この夏休みの旅行で一番行ってよかったと思ったのが九寨溝と黄龍です。日本では考えられないスケールと、CGみたいな美しさに感動しました。私はここが中国で一番きれいな景色だと思いました!

九寨沟 黄龙

成都、重慶 8月下旬

九寨溝からバスに乗って78時間で成都に到着します。成都ではパンダ研究基地、武侯祠、寛窄巷子などに行きました。正直にいうと、成都はパンダ以外ほとんど北京と変わらない感じがします。でも行く価値はありますよ!とにかく食べ物がおいしいんです!四川の本場の辛さを体験しましょう!

パンダ 宽巷子

重慶では、古い町並みが残る磁器口古鎮、好吃街がある解放碑、映画の撮影地にもなった天生三桥などに行きました。実は私が重慶に行ったとき、重慶は40度以上というこの夏一番の暑さを記録していました。いろいろなところに行ったはずなのですが、暑すぎて重慶の思い出は薄いです……。

解放碑 天生三桥

ということで、私の夏休みはこんな感じでした!他にも、伝えたい感動や発見がたくさんあるのですが、残念ながらここには書ききれません。夏休みは2ヶ月半もあります。こんなに自由に使える2ヶ月半ってなかなかないですよね。中国の夏は半端なく暑いですが、夏休みはぜひ外に出て中国を楽しんでください!