この留学を振り返って
約11ヵ月の交換留学を終え、先日ついに帰国しました!……「ついに」とは言いましたが、中国での11ヵ月を振り返ってみると案外短かったように感じます。留学前は不安なことも多かったのですが、いざ中国に行ってみるとそれらの不安なんて忘れてしまうくらい留学生活を楽しむことができました。もちろん留学中には「日本に帰りたい……!」と思うこともありました。しかし帰国してからたった数日で中国での生活を恋しく思っている私がいます。
この一年は私にとって非常に充実した一年でした。中国語の向上は言うまでもなく、この留学で得ることが出来たものは数えきれないほど多かったです。これほどまで様々なことが経験できた一年は初めてだと思います。海外での長期間滞在、ルームメートとの生活、様々な国籍の人々との交流、すべてが初めての経験でした。初めのうちは不安や緊張でいっぱいでしたが、毎日が新しい発見や驚きに溢れているため、知らないうちに不安が期待を超えていました。たとえ口に合わない食べ物、慣れない環境、文化の違いに出会ったとしても、最終的には「なんだかおもしろい!」と言えるようになりました。
また、留学をしたことで自分自身についても知ることができたと思います。留学中、「私ってこんなに積極的だったっけ?」と思うことが多々ありました。いろんな人に話しかけたり、イベントやボランティア活動があれば積極的に参加したりと、以前の自分にはあまり見られなかった「とりあえずやってみよう」という精神が芽生えたように思います。何でもやってみると楽しさを見出せましたし、そこから新しい出会いや発見を得ることができただけでなく、自分自身の課題も見つけることができました。留学は自分自身を見つめ直す良い機会でもあったのです。
最後に、大学生の間に1年間もの留学を経験させてもらえて心から良かったと思っています。留学中に関わった全ての人々との絆を大切にし、これからも精進していきたいです。一年間支えて下さった皆様、本当にありがとうございました!
ハルビン旅行
期末テスト終了後、帰国までの時間を利用しハルビンへ旅行に行きました。冬のハルビンは気温が-20~-30℃に下がり、その寒さを利用した「氷祭り」がとても有名です。このハルビン氷祭りは世界三大氷祭りの一つだそうで、中国国内だけではなく世界各地からたくさんの観光客がやって来ます。
氷祭りの会場は3か所ありますが、中でもメイン会場の「氷雪大世界」のスケールは半端じゃないです。夜にはライトアップも行われ、パステルカラーに包まれた会場はとても幻想的で美しい!この会場は松花江と呼ばれる大きな川の真ん中にある島なのですが、川は寒さで凍ってしまっているので陸続きになっているみたいでした。この凍った川の上ではスケートやソリも楽しむことができます。
またハルビン市内には異国情緒溢れる建物が立ち並んでいます。昼間は市内を観光して、夜に氷祭りを見に行くのがおすすめです。
ハルビンにはずっと見ていたい美しい景色がたくさんありますが、やはり-30℃の中長時間うろうろするのは大変です。冬のハルビンに行く際は、まずはしっかり防寒対策をし、定期的に建物の中に避難しながら美しい氷の世界を楽しんでください。