Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2018年10月号 国際学部 N.Y

カルチャーショックについて

中国に来て、もう七か月は経ちました。来た頃にはすべてに感じた新鮮味がだんだんと薄れていってしまっている近頃ですが、それでもやはり様々なことが日本とは違うことは変わっておらず、戸惑いながらも楽しく日々を送っています。道端に赤ちゃんを抱えて偽物の証明書を売る女性、校内に溢れかえる赤ちゃん連れのおばあちゃんたち、荒い工事現場など、日本では考えられない状況などにも多く遭遇しますが、そのたびに友人たちと、自分の国はどうだこうだなどと、討論することも一つの楽しみです。そんな留学生活にほとんど慣れたといっても過言ではない、留学生活八か月目の私ですが、いまだにしみじみと、あぁ、中国っていいところだなあと思わず思ってしまうことがあります。それは中国の自由さ。どんな自由さかというと、食事処での自由さです。例えば日本で焼き肉屋さんに行くとします。その時、焼き肉と一緒に飲みたいジュースがあったとします。だとしても、そのジュースが焼肉屋さんになければ、二つを同時に堪能することはできません。しかし中国では、外で買ったジュースやお菓子、おかずでさえも、そのまま他のお店に持ち込み可能なのです。中国は最近日本でも人気のタピオカのお店が数え切れないほどあり、値段も安く、お気に入りのジュースを片手に飲食店にはいるなんて、当たり前のことです。基本的に店に持ち込み禁止の日本からしてみれば、申し訳なさすら感じてしまいます。しかしそういった、日本よりももっと自由で寛容な中国に人たちの考え方が、私にとって本当に楽しく、興味深く感じるのです。

 

国際文化祭について

10月13日に、中国人民大学の国際文化祭が開催されました。国際文化祭では、人民大学内の明徳館と呼ばれる大きな建物の前にある広場で、様々な国が国ごとにブースを設けて、各々で食べ物を販売したり、その国の特産物を売ったり飾ったりと、国際文化祭という名にふさわしい賑わいでした。特に興味深かったものを挙げると、まずボリビアのブースにいたのは、なんと本物のアルパカ。アルパカを一日レンタルして、食べ物をあげる体験や、一緒に記念写真を撮る体験ができるようになっていました。さすが、日本人にはない大胆な発想だなと驚いたのが一つと、実際にこんなにも簡単に文化祭にアルパカを連れてこれるという状況に心底驚きました。日本の文化祭のように硬さや制約があまりなく、アメリカのブースではカクテルなども売っており、国それぞれの特徴が感じられる文化祭でした。

日本人のブースではお汁粉とクレープを売り、輪投げのブースも作りました。ブースの装飾から材料の調達まで、みんなで手分けして作業にあたるので、たくさんの今まで話す機会のなかった人とも、触れ合える機会となりました。また文化祭当日は、みんなで浴衣を着て、ブースをにぎわせました。民族衣装を着ている国は他にもありましたが、日本人の場合は、ほとんどの人が着るので、その迫力は比べ物になりませんでした。浴衣に興味を持ってくれる人や、その華やかさに目を引かれる人も多く、当日は、写真を撮ってください!と何度も声をかけられ、特に女子は有名人になった気分を味わえます。もし浴衣にこだわりなどがあるのであれば、自分の浴衣を持って行っても良いと思います。ただ日本大使館で借りることもできるので、荷物がかさばることが気になる人は、持っていかなくてもいいと思います。ちなみに龍谷大学からの交換生は三人とも自分のゆかたを使用しました。