Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

台湾師範大学
2015年6月号 文学部 S.I

<治安、危険を感じたこと、トラブルについて>
治安が良いということは、昨年の留学生から聞かされていましたが、その通りと実感しています。語学学校の先生が自慢するように、確かに台湾の治安は日本との差をあまり感じません。あのサイレン音も滅多に聞きません。海外にあってこれは特筆ものですね。二十年ほど前に台北へ観光で来た時には、ガイドが治安の悪さ、特にこそ泥、空き巣の被害が多いと嘆いていました。その時の指摘通り住宅の二階三階の窓に鉄格子が施されています。なかにはもっと上層階にもフェンスがあります。台北には基本的に一戸建て、まして平屋はありません。築年数を経ている建物は今でも鉄格子がありますが(添付写真参照)、師範大学近くの新しい建物には少ないです。二十年前のガイドは、国民党が台湾にやって来た時に泥棒も一緒に連れてきたと言ってました。それ以前はドアの鍵もかけなかったとか、まあ誇張もあるのでしょうが。台湾の最近の経済発展は目を見張るばかり、IT分野では日本を凌駕する勢いですね、それとともに、治安の良さも回復されていったのでしょう。二十世紀の日本同様「豊かさ•安全•平等」を手に入れたと思えます。台湾の人たちは人懐こい人が多く、市場の屋台で食事でもしようものなら、客がまばらな時には店主がすぐに声をかけます、来訪目的は仕事か、旅行かと。台中への旅行時も、ホテルに限らず食事をしても観光案内でも非常に親切です。日月譚で声をかけられた夫婦ともしばし会話。台中市内で道を訪ねた際も非常に親切に教えてくれます。ただ日月譚の時と同様、香港から来たのかと聞かれます。やはり捲舌音に違和感を感じる模様。台湾名物アイスクリームを食べている時に話した隣のおばさん達には国語をしゃべると言われました。
<台北生活よもやま>
4、台北市内にある、西本願寺跡地に行ってきました。日本で得た知識では、台北市の三級遺跡に指定されているそうですが、当時のほとんどが失われているということ。現地ではまことに残念なことにその通りでした。大宮学舎に通学していますので、そのあまりの落差に台湾での見学は落胆も大きいものがありました
5、台北の人の歩行は基本的に右側通行です。もちろん車も右側通行です、何か違和感を覚えますが。左側を歩くと対面歩行者とニアミスが起こります。滅多にいませんがスマホに見入っている歩行者は危険です。京都と異なり、地下鉄も新幹線も百貨店のエスカレーターも右に立ち左側が空いています。
6、語学学校の同級生のドイツ人が授業中にいつもグァバを齧っています。刺激を受けて早速グァバを買ってきて食べてみました、欧州人とはやはり味覚は異なるのでしょう。また、市場をうろうろしていると、写真のような懐かしい助六に出会い早速購入。台湾人とも味覚は異なるみたいです。これからもチャレンジはしますが、みだりに真似はしないでおこうと感じさせられました。そういえば、日本では想像もできませんが同級生のイギリス人もドイツ人もアメリカ人も韓国人も日本人も授業中に何かを食べています。まあ教える側も飲み物片手ですから。