Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

台湾師範大学
2011年9月号 国際文化学部 M.N

【オリエンテーション】

9月5日に大学と語学学校両方のオリエンテーションがあり、午前は語学学校、午後は大学本部というように時間をずらして行われました。また、部活・サークルの歓迎会も同じ日に催され、この日は一日中賑わっているという印象でした。まず語学学校では、あらかじめ8月25日に入学手続きやテストがあったため、オリエンテーションでは、語学学校の施設説明や授業内容や履修説明、諸注意等の説明があり、その後教科書の購入という流れでした。語学学校では日本人の割合が約3、4割と一番多いため、日本語で全て説明があります。次に、大学での交換留学生を対象にしたオリエンテーションでは、初めに冊子を渡され、居留ビザ申請手続き、寮での生活、大学の履修登録、スクールバス、病院へ行く際の諸注意等、事細かに説明があります。言語は中国語、英語の両方です。オリエンテーション後、必要書類を揃えて、留学生は揃って移民署へ向かいます。居留ビザは日本ではシングルビザしかとれず、台湾へ渡航後マルチビザに替えることができます。マルチビザに切り替える必要がある場合は、渡航後2週間内のこのタイミングで申請に行きます。師範大学の学生が面倒を見てくれ、一緒に申請に行ってくれるので大変心強いと思います。また、台湾に着いていきなりネイティブの言葉を聞き取ることは難しく、慣れるまでは英語でやり取りをする場面も出てくると思うので、英語もある程度できるようにしておく方がスムーズに手続きできます。

 

【環境】

ここは日本かと錯覚するほど、日本語や日本の料理、雑誌、ポスター等、日本のものを目にする機会が多くあります。書籍類・食品類・衣類、全て日本のものが揃っており、私がお土産にしようと日本から持ってきたお菓子が平然と店頭に並んでいたときは驚きました。また、百貨店SOGOの中に紀伊國屋書店が入っており、中国語の勉強に欠かせない参考書も日本語のものを普通に手に入れることができます。食事については、初めのうちは、どの料理にも必ずと言っていいほど入っている八角という香辛料の匂いに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、1週間もすれば慣れてきます。特に油っこいものや癖のあるものはなく、どれも日本人の口に合うものばかりだと思います。また、バスや電車等の交通費がとても安く済むのも、大変便利です。休日には、台湾人の友人たちと台湾の各地へ観光に行きますが、交通費があまりかからないので、気兼ねなく遠出ができるのも助かります。また、師範大学では、選択する授業にもよりますが、日本人と接する機会は非常に多いと思います。日本人とばかり仲良くするのはよくありませんが、同じ境遇ならではの悩みや相談ができる人がいるのは、心強いと思います。

 

【留学生寮】

留学生寮は、キャンパスのある大安(本校)、公館、林口の計3ヶ所にそれぞれあり、入寮手続きの際、前もって寮を選択することができます。ただ、昨年までは大学側が指定した寮に入っていたようなので、選択可能かどうかは年によって異なるようです。私は、語学学校・メインキャンパスに近いという理由から大安を選択しましたが、正直ここはお勧めできません。入寮して1カ月が経ちますが、日本人の約半数がすでに引越し準備に取りかかっている状態です。交通や食事の面では何の問題もありませんが、とにかく“蟑螂(ゴキブリ)”が大量に出没します。ひどい時には1日5匹以上目にすることもあります。極端な例ですが。しかしそんな環境に身を置くと、不思議と、同じ寮に住む者同士の仲間意識が芽生え、結束がより強くなっているようにも感じ、私自身は満足しています。現在の寮では、1部屋に4人が共同生活をしており、中国人・韓国人が大半を占めています。また、交換留学生のみが入寮しているため、皆士気が高く、刺激を受けることが多々あります。立地は、語学学校・メインキャンパスから徒歩1分、食事処である夜市からも徒歩1分と、非常に好都合と言えます。部屋の設備は、机、ベッド、収納スペース、下駄箱、冷暖房、扇風機があります。窓やベランダはなく、換気扇で空気の入れ替えをします。ゴミは昼、晩に収集車が来るので、そこに自分で直接捨てに行きます。共同の設備は、シャワー、トイレ、洗濯乾燥機(20元)、給水機(冷水・お湯)、洗濯物干し場があります。冷蔵庫やガスコンロといったものはないので、生モノの買い置きや自炊はできず、100%外食になります。しかし、地下にはコンビニと食堂があり、一歩外に出ると屋台が0時近くまで開いているため、困ることはないと思います。100元あれば十分に食事を摂ることができます。