Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

台湾師範大学
2012年3月号 国際文化学部 M.N

【日本から持ってきたら良かったと思うもの】

持って行くべきものというものは特別ないように感じます。台湾には日本製品が揃っており、生活用品のほとんどが簡単に手に入ります。そのため、わざわざ持ってくる必要がなかったなというものが多くあります。重い荷物を引っ提げて台湾に来た初日、立ち寄ったコンビニに、日本から大変な思いをして持ってきたものが平然と棚に並んでおり、驚いたのを覚えています。コンタクトレンズや食べ慣れた日本食など、日本と同じ製品がより安い値段で手に入ります。海外の中で一番日本製品が揃っている国が台湾だと思います。ただ、常備薬など、最低限必要なものは持って行かなければなりません。薬に関しては、大多数の人は来た当初、原因不明の腹痛に悩まされていたので、何種類か薬があれば持っていた方が良いかもしれません。友人に、台湾に来て急に皮膚が腫れたという人もいましたが、その際に病院で拙い中国語を使って説明するのが難しく、また、結局日本にしかない感染症であったため苦労をした、という話も聞きました。薬はなるべく様々な種類のものを持って行くことをお勧めします。また、キャッシュカードですが、現地で銀行口座を開設するのは結構手間がかかるので、あらかじめカードを持っていると支払いが何かと便利になります。私自身、航空券を取るためにネットで手続きをしましたが、その際支払い方法はカード払いしかなく、持っていて良かったと切実に思いました。友人で、キャッシュカードを持っておらず、支払いに悩んでいる人も何人か見ました。visaカードだと、大抵問題なく支払いが出来ると思います。

 

【現地の学生、友人について】

台湾人の友人達を見る限り、台湾人はとても勤勉という印象を受けます。また、宿舎のルームメイトは中国人、韓国人ですが、彼らも常に規則正しい生活を送っており、授業時間外のほとんどを勉強に割いています。平日には勉強をし、週末には外に出かけて台湾の文化に触れるという生活を送っており、自分もしっかりしなくてはと思わされます。台湾人の学生との言語交換の際には、彼女が日本語で書いたレポートを添削していますが、日本人の書いたレポートと変わらないレベルで驚きました。日常会話程度の日本語なら話せる、という学生は結構多く、さらに、日本に興味を持ってくれる人も多いので、言語交換の相手は比較的すぐに見つかると思います。また、留学生のほとんどは中国人なので、宿舎に住めば必然的に中国人2,3人と同室になります。朝の起床から夜の就寝まで中国語を聞くことになるので、中国語を勉強する上で、この上なく恵まれた環境だと思います。私自身、中国人、韓国人と同室でしたが、彼女たちと寝食を共にすることで、互いに文化の違いを感じる場面も多くあり、その際には腹を割って話し合いもしました。また、近隣の国同士、お互いをどう思っているのか等話し合い、中国語の勉強以外にも、文化や価値観の相違を知ることができる、良い経験になったと思います。

 

【旧正月について】

旧正月の時ですが、台中に実家のある友人宅に1泊2日で泊まらせていただきました。ご家族総出で温かく歓迎していただき、とても感動したのを覚えています。私は普段宿舎に住んでいるため、台湾人のお宅にお邪魔するのも家庭料理をいただくのも初めてでしたので、今思えば、見るもの全てを物珍しそうに見てしまっていたと思います。台湾の家庭料理は、夜市で見かけるような油っぽい料理を想像していましたが、割と味のあっさりしたスープや野菜炒めなど、日本人の口にも合う料理ばかりでした。また、友人とドライブに出かけ、中山公園や国立台湾美術館や逢甲夜市など、台中の観光地を訪ねて回りましたが、台中の景色は普段住んでいる台北の景色とは異なり、素朴な雰囲気と温暖な気候で、比較的のどかな住みやすい街という印象を受けました。友人のご家族が毎週末行っているという向上市場にも連れて行っていただき、また丁度、台湾総統選挙日だったので、選挙の会場にもお邪魔させてもらいました。帰り際には、手土産をたくさんいただき、とても貴重な経験をさせてもらったと思います。