Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

台湾師範大学
2013年12月号 文学部 Y.A

【授業紹介(語学学校篇)】

私は今学期、師範大本科の授業をとっておらず、大学附設の語学センターである国語教学中心(Mandarin Training Center、中国語センター)にしか通っていないので、今回はMTCでの中国語の授業を紹介したい。MTCの授業は、5人から8人程度の少人数授業で行われる。各学期(1年4学期制)の初めに行われる能力測定(パソコンを用いての文法選択問題と口頭試験)の結果によってクラスは配分される。教材は師範大学編纂の『実用視聴華語①~⑤』が主に使われており、教科書の数次によって大体のレベルがわかるようになっている。因みに、国語センターには華僑向けの漢字クラス、文化クラス、台湾語クラスなど多様な授業、活動が用意されている。

授業スタイルは先生によって異なるが、私のクラスの場合は教材の内容と対話例などをプロジェクターを用いてホワイトボードに投影し、重要なところや補足事項は印刷して配布するというスタイルであった。宿題は日によって異なるが、多くはない。(班によっては全くないクラスもある)内容は教科書とセットのワークブックや新出単語で作文、パワーポイントと簡単な文章作成などで、学期中に2度、他のクラスとの合同での発表があり、それぞれテーマに從ってパワーポイントを用いて発表する。その他にも合同での遠足などがあり、陶器の街・鶯歌での陶芸体験、台湾名物パイナップルケーキ作り(郭元益鳳梨酥博物館)など様々な行事がある。

MTCで使用される教科書の殆どが師範大編纂のものため、コンピュータ室には、教科書の内容と同じビデオなどの視聴資料などが充実している。また、専用の図書館には各国の中国語辞書、中国語の新聞、雑誌などが揃っている。

 

 

 

 

 

 

(師範大の校門)

 

【試験紹介(語学学校篇)】

この項も同じく国語教学中心(MTC)の試験を紹介したい。MTCは3か月が1学期で1年4学期制である。最終試験である「大考試」は毎学期後半に行われる。例えば教科書の章ごとのテストのような小さな試験は、各先生の裁量によって行われるので、クラスや進度によって日程、内容、方法、難易度、採点方法などが異なる。ほかにも、リスニング小テストや単語小テストなども同じである。

学期末の大考試は、大教室にて行われる。内容は統一で、寫(ライティング)、聽(リスニング)、説(スピーキング)の3項目を同時に行う。ライティングは冊子に直接書き込み、リスニングもPCから流れる会話を聞いて、冊子に書き込む。スピーキングはパソコンのヘッドセッドのマイクに向かって冊子に印刷された会話を録音し、読み方があっているか、声調は正しいかなどが後日採点される。最後のスピーキングの試験は一斉に皆が同じ文章を読み始めるので、意外と難しい。

そして、早いクラスだと翌日、遅くとも3日以内にスピーキング以外の採点結果(つまり冊子の結果分)は、見せてもらえる(見た後はその場で回収される)。さらに1週間ほどで、細長い紙片に印刷されたスピーキングを含めた最終結果が配られ、これをもってその学期の総合成績となる。聞くところによると90から95点以上の好成績を収めると、跳級が認められるという。

 

 

 

 

 

 

(日本時代の講堂は現在修理中)