Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

タマサート大学
2017年5月号 経済学部 O.A

①この留学を振り返って

この留学を振り返って留学中に自分が得たものを書いてみます。ざっと挙げると以下の4つです。

 

1タイ語のスキル

タイ留学を決意した動機はタマサート大学でタイの地域研究を行いたかったためです。授業も英語開講だと知っていたので、タイ語は特に勉強せず渡航しました。しかし、授業が英語開講とはいえ10ヶ月間、現地で生活するとなるとタイ語が使えないとかなりハンデを負うことを渡航1日目で痛感し、タイ語を吸収することを意識して生活するようになりました。今後タイ語を何に使うというわけでもないのですが、タイ語を多少なりとも使えたことで留学生活を豊かにできたのは事実なのでタイ語のスキルを挙げることができてよかったです。留学当初は現地の人に英語が通じず、英語は共通言語なのにどうして通じないんだ・・・と思ってしまったこともありましたが自らタイに来ておいてその国の言葉を覚えず英語で押し通そうとしていた自分の厚かましさに気がつくことができ、ノンネイティブ同士で会話する際の注意点のようなものを改め考えるきっかけになりました。

 

2東南アジアへの理解

大学2年生までは東南アジアは全体的に発展していなくて、生活も日本より水準が下で・・・というどちらかというとマイナスな印象を持っていました。実際に想像と一致している箇所もあるのですが、発展していないということは、市場に余地があり、経済成長が大きく見込めるということを留学中に気がつきました。

私は高度に経済発展を遂げた国、日本で生まれ育ったため、自分の中に様々な当たり前が形成されているのですが、東南アジアでは当たり前が当たり前ではありません。でもそこには、いわゆるビジネスチャンスを発見することができます。アジアは今後世界の経済にとっての牽引役になると言われて、世界の企業はアジア市場で成功できるかどうかが重要だと言われている理由が分かりました。先進国で生まれ、市場は成熟しており、なおかつ縮小傾向にあるといわれて育った世代なので、東南アジアにはまだまだチャンスがあって良いなというポジティブな印象さえ今では持つようになりました。

 

3柔軟性  4コミュニケーション能力

柔軟性は言い換えると環境適応力のようなものです。タイは物価も安く、人はおおらかで、食べ物は豊富で美味しいというのは確かなのですが、実際に住むことに慣れるまでは本当に大変でした。容赦ない渋滞+雨に襲われても、突然行き先を変更する不規則なバスに捕まって大遅刻しても、アパートにいろいろと問題があっても、いちいち怒っていたらキリがないので、あまり大きく捉えず柔軟に対応する癖がつきました。また、トラブルを防ぐセンサーのようなものが自分の中で発達して、何にでも事前確認を意識的に行うようになり、コミュニケーション能力(伝達能力?)も得られたと感じています。

 

②帰国後どう留学経験を生かす予定か

今後進む方向として「就職/大学院進学/休学」の3つを視野にいれて帰国後に行動してみた結果、休学してタイで約半年インターンをすることにしました。

実は正直に言うと、この留学経験をインターンや今後の就職活動でどのように生かしてゆきたいかということはまだあまり具体的にイメージを持てていません。しかし、この留学によって視野を広げることができ、自分自身の人生観に大きな影響が与えられたと思っています。今後、意思決定をする場面が多くなってくると思うのですが、そういうときにこの経験が何らかの形で生きてくるのではないかと思っています。5年、10年先になって徐々に今回の経験の効果(?)を実感できるようになるかもしれません。こんなことをいうと、それなら留学ってあまり意味がないのでは?と思われるかもしれないのですが、語学面は英語もタイ語もレベルアップしましたし、課題のレポートやプレゼンも今までこなしたことのない量だったのでライティングスキルや論理的にまとめる力も以前よりは力がついたと感じています。こうしたスキルは今回の留学がないと得られていなかったと思うのでタマサート大学で約1年交換留学生として勉強できたことは本当に良かったと思っています。交換留学の制度を設けている龍谷大学、そしてその制度をサポートしてくださっている国際部の方々、今回の留学にあたって様々な助言を与えてくださった先生方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

日本で食べると高いものもタイでなら!

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タイ料理教室にも行ってみました