Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東海大學
2011年7-8月号 国際文化学部 Y.K

◆夏休みのこと

9月6日~8日の三日間、夏休みを利用して、台中から最も近いところにある島「澎湖島」に友達4人で二泊三日で行きました。澎湖島は小さな島がいくつもあり、海が綺麗でマリンスポーツができることで有名です。そして、観光スポットとしては、海の上にハート型に置かれた石が有名で撮影スポットとしても人気です。また紫外線が最も強く、天気もとても良いため、ここへ遊びに行った人はみんな黒くなって帰ってきます。

膨湖に行く手段としては、まず台中から嘉義まで1時間バスに乗り、そこからタクシーでまた1時間かけて港まで行きます。それから、大きい船に80分乗ると到着です。地図上では比較的台中から近くにあるように見えますが、実際膨湖島についたら疲れてクタクタでした。何よりもこの日波が荒く、乗客のほとんどが船酔で青ざめていた光景が印象的です。

海の近くの民宿に宿泊したのですが、中は女四人が泊るには十分すぎるほど広く、清潔で外の眺めも良かったです。さらに、日本人の物価から考えると宿泊費はかなり安いなと感じました。一日目の予定としては、膨湖島の島々を回ることになっていました。本来この移動手段はバイクでということになっていましたが、日本人の私たちは危険だと民宿の人に反対されたため、一日乗り放題のガイド付きのタクシーで観光することになりました。台湾の伝統的なお寺に行きお参りしたり、海沿いにある大きな風車をバックに撮影したり、原住民が今でも住んでいる地域に行き暮らしぶりを見たり、大きな橋の上で記念写真を撮ったりと、外が暗くなるまでその日は遊び尽くしました。

 

二日目。朝起きてすぐに水着に着替え、小さい船に15分揺られある小さい無人島に行きました。この日は快晴で、マリンスポーツ日和でした。到着してすぐに、この日はその他の台湾人と同じように、電動式のバイクに乗って目的地の海まで向かいました。バナナボートやシュノーケリングなどのマリンスポーツが一日何度でも遊び放題になっていて、ほんの3時間海にいただけでかなり焼けました。午前中は海で思う存分遊び、刺激的でかなりおもしろかったです。日本では夏の海のシーズンだったら、若者が多く遊びに来ているイメージがあると思います。しかし台湾では、若い人に限らず、おじさん・おばさんの団体がたくさん来ていて、若者と同じように水着を来てバナナボートやシュノーケリングなど夢中で遊んでいました。そんな姿を見ていると、「年齢とか関係なく台湾人は日本人よりずっと若いなぁ」と感じたし、「外国人にも優しくアットホームで自由な国だなぁ」と改めて感じました。

午後の予定は船の出航時間まで自由行動だったので、またバイクに乗り当初の旅行の目的だったハートの石を見に行きました。目的地に向かう道中、心地よい風が吹き、辺りを見渡しても海と草原とヤギしか見ることができないぐらい長閑な景色が印象的で、忘れられない思い出になりました。沖縄の島出身の友達がふと「なんか懐かしい」と一言つぶやきました。それから数十分バイクを走らし、ようやく目的地に到着。上から見ると本当にハート型で可愛く、興奮を隠せず写真を撮るのに忙しい観光客がたくさんいました。

この日の夜この二日間で起きた出来事を振り返ると、いろんなところで地元の人や台湾人観光客と触れ合う機会があったことに気がつきました。ガイドとはいえ一日中振り回したのに最後まで優しく付き合ってくれた地元のタクシーの運転手さん、地元のバイクレンタルのおじさんや露店のおばあちゃん、行きの船からずっとほぼ一緒に行動することになった大学生の団体など、本当にいろいろな人が私たち日本人に声をかけてくれてくれました。膨湖に住んでいる人のほとんどが、日常的に台湾語を使っています。そのためなかには、台湾語しか話せないお年寄りも少なくありません。東海大学の中で生活していると日常生活で台湾語を聞く機会はまずありません。私たちの中国語を地元の人は聞き取れたとしても、相手は台湾語しか話せないので、コミュニケーションが取れないといった情況がこの旅行ではたくさんありました。このような特殊な環境は私にとってかなり新鮮でした。正直何を言っているのかはさっぱりわかりませんでしたが、地元の人の温かさは十分私たちに伝わってきました。この旅行を通して、私たちは当初の目的以上の収穫を得られました。