この留学を振り返るとたくさんの思い出や学びがありました。一度は住んでみたかったフィンランドの土地で生活できたこと、死ぬまでに見てみたかったオーロラを見れたこと、色々な国に友達ができたこと、などなど沢山の幸せなことがありましたが、一番大きな収穫は周りの人のあたたかさに気づけたことです。全く誰も知らない人環境で生活することは人生で初めての経験でした。留学を通してこれまで私の周りにいてくれた家族や友人に感謝することができたし、留学先での出会いにも本当に感謝しています。
留学初期を思い出すとなかなかうまくいかないことも多く、1年間の交換留学は正しい選択だったのか悩んだこともありました。フィンランドに来たばかりの頃は身近に頼れる人のいない中で、孤独に感じることがとても多かったです。ひとり暮らし自体したことのなかった私にとって、誰も知っている人のいない海外での一人暮らし、最初は正直辛いことの方が多かったように思います。自分の英語力のなさやヨーロッパ内から来た他の留学生同士のあるある話についていけなくて落ち込むこともありました。特に最初はコミュニケーションにおいて悩むことも多かったですが、食事やイベントに誘ってくれる友人たちのおかげで、黙るのではなくとりあえず話してみるようになり、生活が楽しくなりました。
悩むこともたくさんありましたが、この10か月間がかけがえのない期間であったことは間違いありません。辛いことの何倍もうれしいことや楽しいことがありました。人見知りの私が、知らない国の留学生と不慣れな英語でコミュニケーションをとり、再会を約束するような仲になれました。様々なバックグラウンドをもつ友人ができたことで、知らなかったことをたくさん知ることができました。
また、住み慣れた場所を離れることで、いかにこれまでの生活が恵まれていたのか気づくこともできました。日本についてもっと知りたいとも思うようになりました。このように、最初はなかなかつらいことも多かったですが、たくさんのことを学び、得ることができた10か月でした。
留学を通して得た沢山のことは、必ず将来に活きると思っています。具体的にはまだはっきりとはしていませんが、英語や海外経験を活かした仕事につければと思っています。
個人的なことでいうと、帰ってきて明るくなったねと言ってもらえることが何度かありました。留学を通して沢山のことを学び知識はもちろん増えましたが、それだけではなく人間として成長できた期間でもあったのかなと思っています。慣れない土地で辛いこともたくさん乗り越えたということは、これから何かを挑戦する際の自信につながると思っています。行動に移すことの重要さは留学を通して学んだことの1つです。これからは、日本という私にとっては心地よい場所ではありますが、留学を通して得た自信を胸に環境に甘えず沢山のことに挑戦していきたいと思っています。
最後に、コロナの関係で時期も行き先も変更しての留学でしたが、このタイミングでフィンランドのヴァ―サに留学することができて本当に良かったと思っています。素敵な友人に恵まれ、本当にいい時間を過ごすことができました。過去の私の選択によくやったと言いたいです。また、留学先で出会った全ての人々、渡航前から沢山のサポートをしていただいた留学サポートデスクの方々には本当に感謝しています。