①環境について
エクス=マルセイユ大学は教室によってWi-Fiの接続が悪いことがよくあります。また、フランスに着いて一ヶ月ほどの期間、寮もインターネット接続が不安定だったためとても不便でした。その後は寮の管理者に改善してもらい、今は滞りなく使えています。
この大学の教室は、基本的に授業担当の先生が鍵を持って来るまで閉まっています。これは、教室内に置かれている機材の盗難防止のためです。日本との違いを感じました。また、大学内でPDFなどのプリントアウトをする場合は有料でした。しかし、学食は€3(€1=約160円)ほどで食べられる上、奨学生の申請をしたら€1で食べられるのでこの点に関しては日本よりもサービスが充実していると思いました。さらに、日本には屋外にそれほどベンチはないですが、この大学はどこにでもベンチがあるため、外にいる学生が多いのではと感じます。街のカフェやバーでも基本的に人々はテラス席に座る傾向があり、その影響で大学でもベンチが多く、外でくつろいだり勉強したりする人が多いのかもしれません。時々飲みに誘われることがあるのですが、その時もいつも自然とテラス席に座ります。フランス人の友達に、寒い冬でも人々は外で飲むのかと聞いたら、残念ながらそうだと言っていました。フランス人でも、寒い時は外で飲みたくない人もいるそうです。飲みに行く場面でも、日本とフランスでの文化の違いを感じました。
②気候について
フランスは、基本的に日本と比べて乾燥しています。人にもよりますが、私は湿気がないフランスの方が肌の調子が良いと感じます。また、エクサンプロヴァンスは南仏に位置しているためずっと気温が高いのかと思っていたら、雨が降り気温が下がることもありました。8月終わり頃にエクサンプロヴァンスに着き想定外の暑さに驚いていましたが、数日後、真夜中から大雨と雷、強風で一日中気温が低い日もありました。しかし、日本と比べたら圧倒的に晴れの日が多いです。調べたところ、一年のうち約300日は晴天だそうです。南仏に来て、紫外線による肌や目へのダメージが日本よりも強いと感じました。夏季のエクスでの生活を経て、人々がどこでもサングラスをかけている理由がわかりました。また、私の場合、体調が気候に影響されやすいため、晴れの日が多い南仏を選んで正解だったと思います。現在の時点で、龍大の交換留学の協定校はエクス=マルセイユ大学が唯一の南仏ですが、今後、協定校がさらに増え、学生の選択肢が広がることを期待しています。
また、地形については、エクサンプロヴァンスは京都と同じく盆地になっているため季節による寒暖差が激しいです。また、ミストラルという冷たい乾いた風が年中吹くため、冬は厳しい寒さになるそうです。南仏だから冬もそれほど寒くないだろうと思って日本からあまり服を持ってこなかったですが、こちらで調達する必要がありそうです。