グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーフス大学
2012年10月号 文学部 S.K

授業紹介①

私は今期に三つの授業を履修しています。ここではその中の’Literature in English 1: Form and Genre’という授業を紹介します。この授業は簡単に言うとアメリカ文学とイギリス文学の詩や劇や小説など読解をする授業です。授業はレクチャーとセミナーに分かれており、週二回あります。レクチャーでは受講生全員で大教室で先生の講義を聴き、セミナーでは受講生が4つのグループに分かれて授業を受けます。授業で取り扱うのは詩が多く毎週いつくかの詩などが宿題で出されます。セミナーでは毎回4,5人でのグループディスカッションの時間があり、グループごとに宿題で出された詩を読解し、発表します。ここでは詩の内容や伝えようとしていることを解釈するよりも、詩の形態や韻律、ジャンルなど形式的なことを分析していきます。私は龍谷大学で英米文学を専攻しており、基礎的な知識があるので授業内容は割と理解しやすいですが、この授業はディベートの中でかなり深い読解をするので、なかなか授業についていくのが大変です。このようにオーフス大学は週二回授業があったり、また一回の授業時間が3時間だったりと、授業によってスタイルはバラバラです。一学期に授業が三つと言うとかなり少ないようにも感じられますが、どの授業にも宿題で出されるリーディングの量が多いので予習の時間も踏まえると、二つ三つぐらいを履修するのが調度いいのではないかと思います。

 

カルチャーショックについて

私がデンマークに来て一番驚いたことは、デンマーク人は親切でフレンドリーな人がとても多いということです。デンマークに着いた時、私は首都のコペンハーゲンからオーフスという街に来るのに電車で移動しました。その電車は席が予約制になっており、私は席を予約していませんでした。まだデンマークに着いたばかりで電車の仕組みがよく分からず、どの席が空いているのかよく分からなかったので私はずっと立っていました。すると一人の女性が「ここの席空いてるからどうぞ」と話しかけてくれました。その後その席を予約していた人が乗車してきたので再び立っていたら、また別の人が「ここ空いてるよ」と教えてくれました。尋ねてもいないのにわざわざ向こうから話しかけてくれるなんて、デンマーク人は何て親切なんだろうと、とても嬉しかったのを覚えています。また街中では、バス停でバスを待っている人同士で話をしたり、レジで何かを買う時にお客さんと店員が雑談したりしている光景をよく見るし、私自身もよく経験します。デンマーク人は他人に対する壁が非常に薄いように感じます。これは日本ではなかなか無いのではないかと思います。もちろん日本にも親切で気さくな人はたくさんいますが、デンマーク人は自分から進んで親切にする印象があり、またそれがとても自然に身についているので、カルチャーショックであると同時に見習いたいと思います。

 

自由テーマ

10月の半ばにAutumn Breakという一週間の休みがあったので、私はその期間を利用してポーランドへ旅行に行きました。私が訪れたクラクフ(Krakow)と言う街は旧市街と呼ばれており、中世の建造物がそのまま残っていてとても美しい街でした。そしてその旅行の中で私はアウシュビッツ強制収容所に行きました。そこではいくつかのガイドツアーが行われており、私は日本人ガイドの方に事前に予約を取り日本語でガイドツアーをしていただきました。事前に少し調べて覚悟はしていたものの、実際にその場所に訪れて話を聞くとあまりにも残酷で本当に胸が痛くなりました。ここ数年で来場者がとても増えたらしく、館内は人で溢れかえっていました。館内をまわっている途中、怒鳴り声をあげている一人のご老人がいました。ポーランド語だったので理解できませんでしたが、ガイドの方によると、そのご老人はユダヤ人で戦争時代の生き残りの方らしく、説明を聞いているうちに気持ちが高ぶってしまったようです。私はユダヤ人ではないのでその方の苦しみを100%理解することは出来ませんが、歴史はただの過去ではなく今にもつながっているんだなと強く感じました。他にもユダヤ人の若者たちが建物の外で音楽を演奏していたりしました。負の遺産と呼ばれる地を実際に訪れて話を聞けるだけでなく、それをユダヤ人の方がどう感じているのかという生の反応を知ることが出来て本当に行ってよかったと思いました。