試験について
オーフス大学の試験は様々な形式があります。例えばactive participationやwritten examination、oral examinationなどがあります。active participationは授業の出席率や参加度で成績を付けられます。これはECTS(オーフス大学での単位)が5の授業に比較的多い形式です。次にwritten examinationは、授業の内容をふまえて数ページのエッセイを書きます。おおまかなテーマは決められているものの、何を取り上げるかはそれぞれの自由です。またページ数は授業によって異なり、5-7ページだったり、10ページだったりします。提出日も授業によって異なりますが、一月の中旬が締切の場合が多いように感じます。3つ目のoral examinationは、授業に関するトピックについて先生と対話するような形で話すテストです。これも授業によって細かい形式が異なり、あらかじめ数週間前にいくつかのトピックが発表されている場合もあれば、トピックが発表された24時間後にテストをするという場合もあります。後者の場合は各自一旦家に帰ったり、図書館に行って答えを用意してテストに臨みます。
治安について
私の住んでいる地域は都会から離れており、治安もかなり良いので今のところ危険を感じたことはありません。ただ地域によって、移民の人が多く住んでいる地域などは、治安が悪いと言われていて注意が必要です。また週末になると皆お酒をたくさん飲むので、いつもは落ち着いている街も酔っ払いが多くなり、危ない目にあうことはなくても知らない人に絡まれたりすることがあります。バスに乗っていても、若者が大声で騒いでいたりビールの空き缶が下に転がっていたりすることはよくあります。また、お酒に関する出来事でこんなことがありました。ある週末の夜11時頃に学校の近くのバス停で帰りのバスを待っている時、偶然ルームメイトに出会いお酒を持って帰っておいてくれないかと頼まれたのでルームメイトのお酒を預かっていました。するとそのやり取りを見ていた酔っ払いのおじさんが、お金を渡すからお酒を分けてくれないか、と話しかけてきました。私がこれは預かっているものだから、勝手にあげることは出来ないと言っても何かと理由をつけてお酒をせがんできました。私は周りに人もおらず怖かったので結局お酒を譲りましたが、その人は様子から察するにアルコール中毒だったのではないかと思います。このようにトラブルに巻き込まれそうになったら、強い抵抗はしないようにすることも必要ではないかと思います。
日本語学科との交流
オーフス大学には日本語学科があります。日本語学科の生徒は日本の文化や言語にとても興味をもってくれているので、日本人のことをとても歓迎してくれます。日本語学科にはスピーキングパートナーという制度があり、日本語学科の生徒と留学に来ている日本人とがペアになり、相手の宿題を見てあげたり、デンマーク語を教えてもらったりして交流をしています。今期にオーフス大学に留学している日本人は約20人いるのですが、その多くがスピーキングパートナー制度に参加しています。ただ勉強を教え合うだけでなく、お互いの国のご飯を作ってパーティーをしたり、一緒に遊びに出かけたりと、彼らと遊ぶ機会はとても多いです。日本食はデンマーク人にも人気のようで、お寿司やお好み焼きをふるまうととても喜んでくれます。デンマーク人の家で食事会をした際、日本人が洗い物をしていたら、あなたたちはゲストなんだからそんなことしなくていいよと言われたことがありました。デンマークでは、洗い物や片付けは場所を提供した人がするのが決まりのようです。また洗い物も日本とは仕方が異なります。デンマークでは、シンクに大きな桶を置き、そこに水を溜めて洗剤をたくさん流しいれ、その桶の中で食器を洗います。そしてその食器は水で流さず洗剤が着いた状態で乾かします。洗剤を流さないのは私からしたら考えられませんが、それがデンマークの習慣のようです。このように彼らと交流することで、お互いの文化についてより学べることができるので、日本語学科があることは私の留学生活においてとても重要な役割を果たしています。