グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーフス大学
2015年11月号 国際文化学部 S.A

①授業紹介

オーフス大学で開講されているそれぞれの授業には、ECTSという単位数のようなものが定められており、留学生は前期、後期それぞれ30 ECTS の授業を登録しなくてはいけません。ECTSは5, 10, 15 と、授業によってそれぞれで、15 ECTSの授業では、5や10と比べると授業数やグループワークが多かったり、paper examで課されるページの枚数が多かったりするようです。しかしこれは一概には言えず、5 ECTSであっても授業の難易度が高いものもあります。私は今学期、10 ECTSの授業を三つ受講しています。

1. The History of Eastern Europe since World War Ⅰ

この授業では、ソ連の成立から崩壊までの歴史を学びます。ソ連における特定の人物やイデオロギーなどに焦点を当てるのではなく、ソ連史の流れと全容を理解することに重きが置かれています。教授のパワーポイントによるレクチャーで授業が進み、時々文献の内容に関してのグループでのディスカッションがあります。さらに毎授業、一人もしくは二人が与えられた文献のプレゼンテーションを行ないます。この授業の成績は、プレゼンテーションと学期末のoral examによって評価されます。毎週の課題リーディングは、60~100ページ程です。

2. Danish and the Languages of the World

授業名にDanishとありますが、この授業ではデンマーク語を学ぶのではなく、世界の言語におけるデンマーク語の立ち位置や、デンマークにおける言語政策、言語学的アプローチによる世界の言語との比較を行います。受講人数は40人ほどで、教授のレクチャーとグループでのディスカッションにより授業が進みます。成績は、学期末のpaper examで評価されます。

3. Communication Theory & Strategy

この授業では、コミュニケーションにおける理論とその実践の方法を学びます。この授業は二人の教授によるチェーンレクチャー方式で、一人の教授が対人コミュニケーションを担当し、もう一人が異文化間コミュニケーションを担当します。授業の大部分は、4,5人のグループによるディスカッションに割かれるため、一人一人の発言の回数が多くなります。毎回授業の最後にその授業で取り扱ったテーマに関しての質問が三つほど課され、グループでそれを答え、blackboard と呼ばれるポータルサイト上にアップします。授業通して合計で10個ほどの課題があり、それらの課題と出席が成績評価の対象になります。paper examも選択できますが、これは課題が出せなかった生徒や出席が足りていない生徒のための処置であり、枚数も10ページ以上なので、毎回の課題をこなしていく方がよいと思います。

 

②授業紹介

ここでは、日本の大学の授業とデンマークのそれとの違いについて触れたいと思います。まず、授業における学生の参加度、積極性が大きく違います。デンマークの学生は授業中よく発言し、それの多くは質問ではなく自分の意見を述べます。教授が話している最中に声を上げずに手を上げ、指名されるまで待ちますが、中には教授の話の最中にも関わらず急に発言し、そこからディスカッションが始まることもあります。初めてこのような光景を目にした時、私は教授に対して失礼な行為だと思いましたが、こちらの教授の多くはこれらの発言を歓迎しているようで、いやな顔をすることなく、むしろとてもうれしそうな顔で受け答えをします。また学生がどのような発言をしても、教授はそれを否定することなく尊重し、いつもgood question!と返します。このようなオープンな環境が学生の主体的な学びに大きく貢献していると思います。

また、こちらの授業ではグループディスカッションやグループワークが多く、授業時間の7割以上がディスカッションに割かれる授業もあります。グループディスカッションでもデンマークの学生はよく発言し、私は現在でもディスカッションにはあまり慣れず、話についていくことに精いっぱいです。しかしこちらでは、黙っていると、意見がない、やる気がないとみなされてしまいます。ディスカッションで発言しないことに慣れてしまうと、他のメンバーから意見を求められることもなくなり、また自分から発言することが億劫になるので、ディスカッションが落ち着いた時には発言するように心がけています。