Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーフス大学
2016年5月号 国際文化学部 S.A

①カルチャーショックについて

デンマークで8か月間生活してきましたが、これといってカルチャーショックを受けたことがありません。あえて挙げるとするなら、食器の洗い方です。こちらの人は食器を洗う際、スポンジではなく、大きいブラシのようなものを使うことが多いです。手を汚すことなく洗うことができるのでいいのですが、スポンジと比べると汚れの落ち具合が悪いので、最初の頃は少し抵抗がありました。また、これはヨーロッパ全般に当てはまることかもしれないですが、こちらの人は、食器の洗剤をしっかりゆすがずにそのまま乾かすことが多いように思います。

これらは些細な例ですが、海外で生活すると多かれ少なかれ、何かしらのカルチャーショックを受けると思います。その際、つい日本と比べてしまい、時には嫌に思うこともあるかもしれませんが、海外で生活するには、ある程度の適当さや大雑把さを許せる寛容さを身に着けることも大切だと思います。

 

②レジデンスカードについて

9月号でCPRカードについて書きましたが、今回はレジデンスカードについて書きたいと思います。CPRカードは、日本でいう保険証のようなものですが、レジデンスカードは住民票にようなもので、身分証明に使われるとても大事なカードです。レジデンスカードはデンマークで申請するのではなく、デンマーク渡航後に自分の住所当てに送られることになっています。しかし、大事なカードであるにも関わらず、私を含め周りの留学生の大半は、半年が経っても送られてきませんでした。デンマーク渡航前に日本のデンマーク大使館に提出した写真や、大使館で取られる指紋写真、その他の情報がデンマークの移民局に送られ、移民局からカードが発行、発送されるようですが、なぜか多くの場合送られてきません。こちらから直接移民局に、カードが届いていない旨を電話で伝えると、1か月程で送られてきました。私の友人は、他の国に旅行しようとした際、レジデンスカードを持っていなかったため身分証明ができず、入国拒否されデンマークに帰国させられました。シェンゲン協定国内なら入国審査なしに入国できますが、テロへの緊張が高まっている中、セキュリティーが強化される可能性もあるので、身分証明をしっかりできるようレジデンスカードは必ず必要です。デンマーク渡航後1,2か月経ってもカードが届かない場合は、移民局に電話するなど早めの対処が必要です。