『この留学を振り返って』
留学前にしておいた方がいいこととしてお勧めしたいのは、自身の一年間スパンでの長期の目標設定とそれぞれやることの期限の設定です。僕は2017年1月末―2018年1月末の一年間スロバキア・コメニウス大学に留学させていただいたのですが、振り返ると長いようで早い一年間でした。程度は人によるとは思いますが自身を顧みても、人間は過去を正当化してしまう傾向にあるように思えます。というのも、仮に事前に予定していた留学計画と異なる留学生活になったとしても「それはそれでよかった。勉強になった。」と時間が経つにつれて肯定的に捉えてしまうということです。そのことが悪いとは言いませんが、先に述べたようにこの一年間は長いようで早い一年間でした。僕自身も留学前にはやろうと思っていたけど、結局出来ずじまいになってしまったということが多くあります。それでも、一年間という限られた期間でできる限り自分の思い描く留学プランを実行していくために、一年間スパンでの長期の目標設定ができればもっといい留学になったのかなと思ったりもします。
この一年間を通じて僕は、人と繋がりやコミュニティの大切さを再認識させられることになりました。帰国間際でもスロバキアに長く滞在したせいか日本に帰国するというイメージが全く湧きませんでしたが、同じ寮に住む静岡大学と早稲田大学の日本人留学生や現地のスロバキア人に送別会等で温かい言葉を投げかけてもらえたことで、心おぎなく帰国することが出来ました。そのうえで今考えているのは、無事に就活が終了し将来の仕事が決まった後にはまた新しい誰かと新しいコミュニティの中新しい人と出会い支え合って生きていかないといけないということです。そして、その巡りあわせを存分に楽しむためにも、やらないといけないことはしっかりとやって結果で示さないといけないと感じています。具体的にはこの留学を応援してくれた家族に恩返しをしていかないといけないと考えているところです。最後になりましたが、グローバル推進センター・留学サポートデスクを含め、この留学に携わってくださった皆様に心からお礼と感謝を述べさせていただきます。ありがとうございました。
『帰国後どう留学経験を活かす予定か』
1月末に帰国し1月28日のTOEIC試験を受験しました。3月1月からは就活のエントリーが始まり本格的に就職活動をしなければなりません。「この留学経験をどう活かしたいか」と質問されたときに自分が留学で何を得たかということを考えると、まず英語のリスニング能力の向上を上げることが出来ると思います。ただ留学することが義務のGS学科に所属しておきながら、この留学経験を自分の売りにしていくつもりはありません。もちろんこの留学経験から学んだことはたくさんありますが、それを自分のアドバンテージとして前面に押し出していくつもりはないということです。まあ聞かれたら、1年間留学したけど。と聞かれたら答える程度です。誤解のないように言っておくと「留学体験をどう生かすかを頭を働かせて考えることも大切だけど、どう活かすかを考えずとも今後の生活にはこの留学で培った英語能力や考え方が影響してくる」ということです。
僕はこの一年間、いろんな場面で自分の事をプロモーションし、自分を売り込んできました。その結果として大学での学生としての職務のほかにもLanguage School で講師をやらせてもらったり、VCの外資企業に新規事業の提案をすることができました。ただそのこと自身、留学中に学んだことですが、結局は売り込んだ自分の評価を超えるパフォーマンスを実現できないと何の意味もないということです。一生勉強といってしまえばそれまでですが、これからもいろんなことを勉強していく中でこの留学生活で味わった体験が活きてくることを信じています。自分の思い込みかもしれませんが、留学前より広い視野で物事を考えられるようになった気がします。
最後のマンスリーレポートになります。ブダペストに旅行をした時の写真をアップしておきます。今後のコメニウス大学への留学生に幸あれ。