Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ブレーメン応用科学大学
2018年12月号 理工学部 Y.Y

カルチャーショックについて

私は以前イギリスで2週間ほどホームステイをしたことがあったので、この留学ではそれ程大きなカルチャーショックを受けることはありませんでした。しかし、短期滞在では気付かないであろう日本との違いやドイツならではのシステムに驚くことも少なからずあったので、今回はこの4ヵ月間で気付いた日本との違いについてお話ししようと思います。

まずは、瓶やペットボトルなどの飲料容器にデポジットがかかるというシステムです。これはPfandと呼ばれ、購入時に瓶なら8セント、ペットボトルなら25セントを上乗せした代金を支払い、容器を返却すると返金されるというシステムです。返却方法は、ほとんどのスーパーに設置されている自動回収機(写真1枚目)の回収口に容器を入れ、返金用レシートを発行し、レジで返金してもらうという流れです。また、返金ではなく寄付するボタンもあるので、必要に応じて選択できます(どこに寄付されるのかはわかりませんが…)。さらに、クリスマスマーケットで大人気のGlühweinというホットワインの容器にもPfandが2ユーロほどかかっているので、返すのと返さないのとでは大きな違いです。しかし、Glühweinの容器はクリスマスマーケットが開催されている地域や年、お店によって柄が違うので記念に持って帰る人も多いそうです。ちなみに、私もゴスラーで飲んだGlühweinの容器を記念に持ち帰りました。

次に、薄切り肉が売っていないという点です。日本ではどこでも売っている薄切り肉ですが、ドイツをはじめヨーロッパ各地のスーパーではほとんど売っていません。これは、ナイフを使う食文化と使わない食文化の違いによるものだそうです。もしどうしても薄切り肉が食べたければ、お肉屋さんで薄くカットしてもらうようお願いをするか、スライサーを購入して自分でカットするかの二通りがあります。しかし手間やコストもかかるので、私は日本に帰るまで我慢しようと思います。

現地の学生、友人について

私が通っているブレーメン応用科学大学は、約300校の海外大学と提携を結ぶ国際交流が盛んな大学で、留学生に対するサポートも充実していると思います。なかでも、留学生一人に対して現地の学生一人がバディーとしてついてくれる制度は、様々な手続きをしなければならない留学生にとってとてもありがたい制度だと思います。また事務手続きのサポートだけでなく、イベントに誘ってくれたり、家に招待してくれたりするバディーもいるので、仲良くもなれると思います。

私もフライマルクトやクリスマスマーケットに一緒に行ったり、バディーの家で一緒に料理を作ったりしました。今ではバディーというより一人の友人という感覚のほうが強いです。また私のバディーは日本に興味を持ってくれていたため、初対面のときも話題に困ることなく話すことができ、とてもよかったです。

また、私は現在4人の学生とともにシェアハウスで暮らしています。もちろん個人の部屋はありますが、リビングやキッチンは共用なので、一緒にご飯を食べたり、週末は夜遅くまでリビングでビールやワインを飲んで談笑したりなど、家でルームメイトと話す機会は多くあります。はじめは勇気を出して話さないといけませんが、ほぼ毎日顔を合わせるので、自然と仲良くなり、今ではみんなで一緒にクリスマスマーケットに行ったりする仲になりました。

今回紹介したバディー制度とシェアハウスは、比較的簡単に友人を作ることができるので、ぜひ活用してみてください。またそのほかにも大学や学生団体が主催するイベントも数多くあるので、多くの友人を作りたい人は積極的に参加することをお勧めします。