Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ブレーメン応用科学大学
2019年2月号 理工学部 Y.K

この留学を振り返って

全体を振り返って、充実した6か月間であったとは言えません。

基本的になにもかも自分の準備不足であったという感想です。楽しかったことや新しい発見があったことももちろんありましたが、自分に深い学びや成長があったかというとそうではなかったです。

言語についてもそうですが、手続きや研究について下調べや連絡の不十分さで、自分が立てていた方針と全く異なる結果となりました。正直やりきったという気持ちではなく、6か月を何となく過ごしてしまったという喪失感に近い気持ちです。

他の留学生は私のように研究留学でなく、きちんと自分の力で留学について調べた上で、学力要件などを満たしてやっと留学をします。私の場合、日本の担当教授の先生に準備をほとんどしていただいた形で、何となく留学してしまいました。いきあたりばったりで今回は何とかなりましたが、手続き上何ともならないかもしれないというギリギリの場面がいくつもありました。

もっと準備をしていれば、手続きや研究はもっとスムーズにいき、もっと自分が吸収できることがあったのではないかと思いますし、自分の留学を応援してくださった方々に申し訳ないです。同時に、こんな自分を助けてくださった現地の先生や職員の方々や、現地の数少ない友人には本当に感謝をしています。

これを読んでいる留学予定の方や留学を考えている方は、私のような留学を反面教師として、しっかりとした準備をして充実した留学生活を送ってほしいと思います。

 


 

帰国後どう留学経験を活かす予定か

上記した通り、自分の留学したことで唯一学べたことといえば自分の準備をする力が足りないということだと思っています。

先月号とも重複しますが、私は修士1年生で帰国後すぐに就職活動が始まります。来年度から就職活動に関する経団連の規定が変わることもあり、今年から企業の動きも前倒しになってきています。その中で自分の弱みがはっきりしていることは、一つ自分に利点があることだと考えています。自分のできないこと、できていなかったことが分かるということは、これから改善できる努力やそれを補う対策を打てるからです。

就職活動や今後の研究か、またはもっと先に、この留学の体験が今の自分には思いつかないようなことに役に立つかもしれません。しかし、それは今の私では見通せません。今わかることは、ただ自分の未熟さと未熟な自分を受け入れてきてくれた日本とブレーメンでの環境であったということのみです。

留学を通して得たものが0という訳ではありません。数少ない友人ができたことで、今までおろそかにしてきた言語の勉強に対する価値観が変わりました。今まで私は年々進化する翻訳機が買える時代に、言語を勉強することに対してあまり意味を感じられませんでした。しかし、自分の母語でない言語が第一言語の友人ができて、言語はその人の価値観を形作る一部であり、その人を知りたいと思う時に助けになるものだということに気づかされました。

私は留学を成長の機会とすることはできませんでしたが、今後の成長の種とできるよう努力していきたいと考えています。