Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ブレーメン応用科学大学
2025年 5月号 経営学部 H.K

①留学中の就職活動について

僕は大学の2年の後期からこのブレーメン応用化学大学に留学しているのですが、就職活動については正直、日本に帰ってから始めればいいかなと思っていました。ただ、最近の就活はかなり早期化していて、インターンの応募時期もどんどん早まっているので、ドイツにいる間でも最低限の準備はしておいた方がいいなと感じています。具体的には、自己分析や業界研究、あとは日系企業のインターン情報をネットで調べるくらいですが、できる範囲で進めています。

周りの日本人の留学生も「そろそろ就活考えないとな〜」とは言うものの、実際はそこまで積極的に動いている様子は少なく、どちらかというと今しかできない留学生活を楽しんでいる印象です。僕自身も、就活よりもまずはこの留学の時間をしっかり味わいたいと思っているので、その考えには共感しています。

ちなみに、ヨーロッパに留学している日本人学生向けに「ロンドンキャリアフォーラム」という就活イベントが毎年2月に開催されていて、現地で企業の採用担当と直接会える貴重な機会です。僕はその時期はまだ大学2年でしたので参加しませんでしたが、「留学と就活、どっちを優先すべきか…」と迷っている人は、まず留学に出てみて、そのうえでこうした機会を活用するのがいいんじゃないかなと思います。

②ドイツと日本の労働文化の違い

ドイツに来て感じるのは、「働き方に対する考え方が日本と全然違うな」ということです。もちろん企業や職種によって差はあると思いますが、全体的にドイツの労働文化の方がかなり快適そうに見えます。例えば、ドイツの公務員の人の話では「週5日勤務だけど月曜は基本テレワーク」「定時で帰るのが当たり前」などと聞くことが多く、驚くこともあります。バカンスも長めにしっかり取るし、オンとオフの切り替えが本当に徹底されている印象です。

一方で、ドイツ人の多くは日本の労働文化に対して「長時間労働」「会社に忠誠心を求められる」「ブラック企業が多い」というイメージを持っているようです。たしかにそういう一面もあるとは思いますが、正直そこまで一括りにされるのはどうなのかなと思うこともあります。業界によっては定時で帰る人もいるし、働きやすさに配慮している会社も増えてきているのも事実です。

とはいえ、ドイツで見かける「働きすぎずに成果を出す」というスタイルは、正直ちょっとうらやましいです。無理をしないのに評価される働き方って、理想的だなと思います。しかも、働き方はそんなに差があるのに、日本よりドイツの平均給与の方が高いのは、将来はドイツで働きたいなと思ってしまいます。今後、日本でもそういった価値観がもっと広まっていけばいいなと感じました。ドイツにいるからこそ、日本の良さと課題の両方が見えてくる気がします。