Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キエフ大学
2012年6月号 文学部 Y.H

・試験について

今期、私が授業を受けていたロシア語のクラスでは試験がありませんでした。成績は普段の授業の様子からつけられるのだと思います。ロシア語のクラスはいくつかのレベルに分かれているのですが、聞いたところによると今期はどのクラスでも試験はなかったようです。

そこで現地の学生に聞いた、他の授業の試験について紹介します。こちらの試験は、質問に対して口頭で答える試験が多いそうです。筆記試験もまれにあるそうですが、ほとんどが口頭での試験です。試験の期間は一ヶ月ほどで、もちろん受けている授業の数によりますが、週に1~2科目ぐらいのペースで行われるそうです。

 

・余暇の過ごし方

私は時間のある時には散歩をすることが多いです。キエフには公園が多くあるのでよく行きますが、独立広場も賑わいがあって楽しい場所です。特に祝祭日にはよく独立広場で催し物をやっています。例えば戦勝記念日の時は、軍人によるコンサートのようなものが行われていました。EURO2012の開催中は大きなモニターが設置されて試合が映し出されるなどして、凄まじい盛り上がりでした。

また、教会を見に行くのもとても楽しいです。キエフには教会が数多くあるのですが、ウクライナ正教が一般的なためカトリックの教会などとは少し趣を異にします。私がよく見に行くのは、ペチェールスカ大修道院、ソフィア大聖堂、聖ミハイル修道院、アンドレイ教会、ウラジーミル聖堂などで、これらは観光地としても名高い教会です。特にペチェールスカ大修道院やソフィア大聖堂は世界遺産に登録されており、広い敷地に美しい建物と、これまで何度も足を運んでいますが飽きることがありません。

 

 

 

 

・ウクライナ料理について

キエフに来てから約5ヶ月が経ちました。その間、ウクライナの料理も食べてきましたが、私が思うに、基本的にウクライナの料理は日本人の舌にも馴染みやすい味だと思います。ウクライナ料理としてまず紹介したいのはボルシチです。これはロシア料理としてよく知られていることと思いますが、このスープは実はウクライナ発祥の料理です。ウクライナ人の前でうっかりボルシチをロシア料理と言ってしまうと怒られてしまうこともあります。キエフカツレツも代表的なウクライナの料理です。これは鶏肉のカツレツの中にたっぷりとバターが入っているというものです。中心にナイフを入れるとバターが飛び出すので危ない、という話を聞いていた私はどうしてもそれを試してみたくて、友人と共にそれを実践してしまいました……。本当に飛び出しても危険のないように、間に盾を挟みながらナイフを入れたのですが、その時はバターが飛び出すということはありませんでした。その経験を通しての感想ですが、危険ではなかったとしてもやはり中心にナイフを入れる人はあまりいないと思います。わざわざバターが大量に流れ出てしまうようなことはしないでしょう。ウクライナ人の友人によると、中のバターを味わえないならばそもそもこの料理を食べる意味がないそうですから。