①オリエンテーションについて
最初の一週間は大学構内の案内、必要書類の作成、ドイツ語のテスト、そして留学生向けの歓迎パーティーがあった。
初日に5~6ほどのグループに分かれ大学構内の案内をしてもらった。各グループには現地のチューターが付き、現地での手続きや大学生活についてサポートをしてもらえる。
必要書類というのは住民票とビザ申請書類のことであり、大学職員の方やチューターの方が丁寧に手続きをサポートしてくださった。その後、ドイツ語の筆記テストを受け、その成績に応じて初心者向けのドイツ語講義のクラス分けを行う。ちなみにドイツ語講義を受けるには別途費用が必要である。私の場合は75€であった。
そして金曜日の夜に歓迎パーティーを迎え、初週は終了していった。なおこの歓迎パーティーは参加者がそれぞれお菓子や料理を持ち寄って参加する形式であり、中には各国の郷土料理なども見られ、交流の場として非常に充実したものであった。
その後、3週間にわたってドイツ語講義がはじまる。私は一番初心者向けのクラスに割り当てられたが、アルファベットや数字の数え方から学ぶことができた。またミニゲーム感覚で学ぶことのできる授業が多く、現地での買い物や挨拶には困らないレベルまで習得することができた。
ドイツ語講義を受けていた三週間の間には市庁舎や街の観光ツアー等も行われた。
②ドイツでのコロナ事情について
このレポートを執筆した2022年は新型コロナウイルスが猛威を振るっていた時期であり、日本でも連日多くの感染者が報道されていた。2022年とはいえ、コロナ禍での留学となったのである。
ドイツに来てまず驚いたことはマスクをしている人がほとんどいなかったことだ。日本から出発する時は、家から空港までは電車に乗り、当然マスクも着用していた。飛行機の中でも航空会社の方から着用を義務付けられていた。ところがドイツに到着して空港を出るとマスクをつけて歩いている人がほとんどいないのである。日本でも3密になっていない場や屋外においては、マスクを外すことが浸透しだした時期ではあったが、やはり衝撃的であった。
ただし、公共交通機関や医療機関などでは法律によってマスク着用が義務付けられており、違反した場合は50€程の罰金が課されるそうであった。そのためかパスや電車では日本のようにマスクをつけている人がほとんどであった。ちなみにマスクは医療用のFF2Pマスクかそれと同様の規格を満たしている必要がある。私は現地についてから空港の薬局で購入した。ドイツ語で薬局は”Apotheke”といい、読み方はそのまま「あぽてけ」なので、初歩的なドイツ語ができればすぐ見つけられるだろう。