Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リバプール・ジョン・ムアーズ大学
2011年4月号 経済学部 S.Y

この一年を振り返って

あっという間の1年でした。このレポートを書くのも最後かと思うとびっくりです。最初の頃は、あまりの留学の期待とのギャップに先が見えずに落胆したこともありましたが、多くの友人が1月に帰り、それからの生活は本当にあっという間だったかもしれません。私は留学先で本当はカナダを選ぼうとしていました。だけどBIEプログラムによりアメリカでの短期留学の経験があったことで北米の英語ではなくイギリス英語も学んでみたいということ、ヨーロッパに来たことがないこと、私が取りたい授業があったこと(結局今期から開講されなかったり様々な理由で取れませんでしたが。。。)を理由にイギリスを選びました。また多くの日本人が留学先で選ぶロンドンではなかったのも原因の一つです。ただ本当にイギリスの北部の英語は英語じゃないといっても過言じゃないくらい発音が違いわかりません。例えるなら東北弁や沖縄弁みたいなようなものです。来る前に必死に勉強し、英語でのコミュニケーションでの自信もあった私は、初めてリヴァプールの人としゃべったときは本当に何を言っているのかわからず動揺しました。イギリスの南部の人もわからないというくらい何を言っているかわかりません。英語力はリスニングとリーディングは向上したと思いますが、今期から留学生用の英語の授業が開講されなかったことによりライティングなどの能力はまだまだ伸ばす必要があると思います。そして英語がしゃべれるようになっても話しのトピックが共通しない限り、仲良くなるのは本当に向こうが日本に興味でも持ってない限り大変だと実感しました。そういった話のもっていきかたもこれから学んでいければいいなと思います。泣きそうになるほど辛い夜もストレスの貯まる日々もありましたが、それとともにかけがえの無いほど大切な友人も思い出もここでたくさんできました。ヨーロッパからみた日本へのヨーロッパ人からの知識も増えましたし、英語以外の言語への興味も増えました。やりたくてできなかったことなどや、あーしとけばよかったと後悔することもありますが、そういうのは全てこれから先の人生へつなげていければいいなと思います。留学の機会をくれた龍谷大学、支えてくれた国際部の方々や先生、母親、友人、彼女と私一人ではこの留学はありえなかったので、本当にみんなに感謝したいと思います。

 

帰国後どう留学経験を活かす予定なのか

私の場合帰ってからすぐに就活が始まります。3月からこちらでも色々その作業におわれる日々が続き、5月にはこちらからエントリーシートを日本に送ったりする予定です。この不景気で希望の職を見つけれるかもわかりませんし、出遅れていますから今年見つかるかもわかりません。でもこの留学の経験から得たことを使えるようなところで働きたいと思っています。何より英語を使う環境に身を置き、英語を忘れないようにしたいと思います。そして帰国後英語力を向上させるだけでなく新たな言語に挑戦したいと思います。とりあえず当初の目標はTOEIC900点越えと就活でしょうか。京都という立地柄多くの外国人の方がいるのでこちらに来る前と同様そういった方々とも交流出来ればと思います。

 

・私が英語を勉強しようと思った理由

私は高校生のときに本当は美容師になろうと思っていました、ただ中学3年生の時の塾の英語の先生が私に英語に興味を持たせるようにしてくれました、そしてその先生はよくカナダに留学していたときの話をしてくれ、進路で悩んだ時にどうしても留学したいがために大学進学を志しました。ただ志望校には行けず、浪人しましたがそれでも合格しませんでした。そういったことから1年生の時は遊び呆けていたと思います。ただ予備校の友達と春休みにタイに旅行に行ったときの、人生で初めて自分が話すツタナイ英語がタイ人に通じたときのあの感動を忘れることができません。英語ってすごいなと本当に実感しました。そしてタイで日本に留学に来ていた人と仲良くなり今でも連絡を取り合っているのですが英語を色々と教えてもらいました。それから当初大学進学を目指した理由を思い出し2回生になった瞬間に国際部を訪ねました。そして交換留学のシステムをしり、交換留学を目指そうと1年間図書館で本当に努力しましたしBIEプログラムにも参加しました。それから英語が話せるようにはなりましたが英語を話す環境が当たり前になるとやはり原点は忘れてしまうものでした。私には死ぬまでに100カ国以上訪れてみたいし、その旅でたくさんの友人を作りたいと思っています。また何ヶ国語話せるようになるかという自分への挑戦もあります。今月授業も終わった私は一人でヨーロッパを旅していました。現在訪れた国は全部で20カ国です。その中で英語が話せて本当によかったという経験もしましたが同時に英語が話せない人もたくさんいるし、英語が話せる人は基本的に大学まででている裕福な方々がほとんどです。今回の留学で特に思ったことですが、一つの事柄に対して文化背景が違うと物の見え方は全く違います。驚くことがほとんどですが全く異なる視点からの物事の発想は自分の考え方を幅広くしてくれるから大好きです。英語が話せれば色んな人と仲良くなれる。これはヨーロッパに来る前の私の固定概念でしたが実際は違います、フランス人なんかでも英語が話せない、上手じゃない人はたくさんいるし、英語圏じゃない人は英語を母国語の訛りのまま話しがちです。日本人は発音にばかり気を取られすぎじゃないかなと思います。そして英語が話せても仲良くなれるわけではありません。どういった会話が楽しいトピックになるかも国によっては全く違います。イギリスでは主にサッカーといった感じだけど日本ではそうとも限りませんよね。英語は万能な言語ではありません。でも日本人以外の人と話すときにもっとも便利な手段にはなります。これから先の人生、まだまだ行ってみたいところはたくさんあるしやりたい事もたくさんあります。それをするための手段が英語を学ぶことでした。これから他の言語も挑戦したいし、英語もまだまだ向上させたいです。帰ってからするべきことははかりしれません。